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新宿毒電波通信 第二号 保笑無「思考するきのこ」


保笑無 思考するきのこ

保笑無

思考するきのこ

空気に溶ける快楽が
木々をわたり 地に宿る
人類よりも長い旅路と
静謐なダイアローグ

深長な内省は
愛らしい頭でっかちに変え
饒舌への嫌悪は
胞子という言語を与えた

日々の憂鬱を哀しい毒に
日々の退屈を極彩色の夢に
日々の歓びを我々に分け
なおも妖しく光るきのこ

お前は何を考え
何を話すだろう
土砂降りの梅雨の
果てしなく続く真夜中に



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