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今年1年を振り返ってみた

ここはさびしいほこらのろうごく……。

というわけでドラクエシリーズで1番好きなセリフで締めくくる2023年というわけでですね。
まずはプロダクト周りから。

今年は、個人としては久しぶりの新作長編「米と大豆とハナサカ娘のすべて」をKDPでリリースできました。

「テーブルの上のスカイラーク」とか「うちの親、出馬するらしい」と同じ、定期的に出てくる非ファンタジー非ホラーの系譜っすね。公募用を意識するとこういうの書きがち、的なアレ。
こう、今話題の要素を吟味してぶっ込みつつ綺麗にまとめたつもりなんですけどね。集英社に阿って聖闘士星矢ネタで悪ノリしたのがいけなかったのか…ていうか公募用は今出ているものとは違ってレギュレーションギリギリまで削り込んでたからなあ。やっぱり500枚は苦手なレンジです。
にしても表紙が素敵。おかげさまでセールスも上々でありがたかったです。

あとはアンソロジー本の「新潟SF」に「空生類前史」を寄稿させていただきました。

https://washiyade.booth.pm/

元々ストックしてた作品だったんですよ。で新潟SFに出す作品を考える中で、定められた尺の中でネタが出てこなくて、このストック作をギリギリまで削って出したという。削っても全然レギュレーション守れてないという。
でも出して良かったです。企画としてもすごく良いものだと思いますし。今後も機会があれば是非参加したいですね。
また、オリジナルについては、また何かの機会に発表したいです。

それと忘れてはいけない、阿賀北ノベルジャム2022ですね。

https://agakita-noveljam.com/

去年秋からスタートして編集者をやらせていただきました。何よりリタイヤが出なかったのが良かった。賞についてはいくつかいただきましたが、私はあんまり力になれてなくて、ひとえに作者の2人とデザイナーの力以外のなにものでもないと思ってます。私は足を引っ張るばかりで申し訳なかったなあ、と。口だけは達者で。今年も頑張ってるようですが、もっともっと盛り上がって欲しいです。
あと関連で阿賀町の「風舟」さんに棚を借りましたが、こちらはせっかくなので継続予定です。ゆくゆくは県内ゆかりの作家のPOD本とかZINEを置くスペースにしたいなあ、と。もう一回り大きい棚、貸してくれないかな…。

他にもメディア関係はちょいちょい掲載があったし、色んなイベントに顔出したりしましたが多かったんで割愛。

それにPOD版山彦の「新潟出版文化賞」の審査員特別賞ですね。これは狙ってた賞なので嬉しかった。

たびたびSNSで「エントリーする」って言ってたこともあり喜びひとしお、みたいな。この賞のためにPOD版作ったとも言えるわけですし。本当は前回のエントリーを考えてたくらい。POD代行企業さんの関係とかで色々あって間に合わなかったんですけど。
とにかく審査委員長の藤沢周先生に褒めていただいたのは嬉しかったです。選評はもちろんですが記念撮影の時も隣にいらして「あなたがヤマダさんですか、いや良かったです」と山彦について色々と語ってくださって私が照れちゃうくらい。自分の作品を芥川賞作家が語る、ってマジで生きていると面白いことがあるもんだなあ、と。講評でもすごく語っていただいて。本当に思い出に残る出来事でした。
そういえば、私の「青春スプーキー」を某中越地方の高校の放送部が県大会の朗読の題材にする話が来た時、オフィシャルの課題が藤沢先生の「武曲」だったと思うんですよ。なんか縁があるなあ、と(ちょっと無理矢理だけど)。
今後も励みに頑張っていきたいし、同時にもっと賞自体が盛り上がって欲しいです。とても良い賞だと思いますし。

2023年は総じて「外に出る年」だったと思います。KDPから始まって、ここに来て少しずつ違う方に進んできたと感じます。本名とペンネームの隔たりも小さくなり、それぞれの人間関係がリンクし始めているのも面白い。思えば県の観光協会ライターがターニングポイントだったような。本名でやってた記者時代の人脈を使ってペンネームで仕事してたわけで。
今の仕事はそれらと微妙に重なりつつ、同じ県内でもレイヤーとかベクトルが違う人と繋がっているので、それらをきっかけにまた違う方向で道が開けたら良いなあ、と思います。
一方でKDPの作品発表含めてデジタルの取り組みがちょっと弱くなっているのは否定できないです。去年あたりからの流れですけどね。そこは反省点だと思ってます。リソースの限界があるのでできる範囲でバランスを取りながら、なんでしょうけど。
ただ、外の繋がりや実績は一見効率悪そうでも、やっぱり大事だな、とも思ってます。それが地力になっていくこともそうだし、ずっと言ってるんですけど、KDPの最大のリスクって、ある日サービスが終了したら、全てが消えるんですよね。手元にある作品をサイトに移してもどうなるかなんて分からない。なんせKDPの人気ってレコメンドやランキングで作られているものなので、作者自身のブランドは弱いんですよ。YouTuberなんぞよりよっぽどシビア。
その中で地域で認知してもらえるのはめちゃくちゃでかい。ネットに依存しない財産はデカいな、と。ずっと蓄積して残っていくわけなので。
だから、この方向も大事にしていかなきゃいけない。あくまでも。

そんな感じでしょうか。来年の話は年明けに改めて。鬼さんがゲスい感じで笑ってたら嫌ですし。(とか言いながらサムネ画が…)
では、よいお年を。

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