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【社労士試験一日一言】完璧主義は身を滅ぼす

「それは無理だ」

僕は、内心思い、心からのため息を吐いた。

なんで、ため息を吐いたかというと、

「テキストを完璧に覚える方法を教えてください」

と彼(A君)に聞かれたからだ。

多分、それが出来るなら僕はきっと即座に司法試験に向かってる。
いや、英語を覚えて、とっとと海外へ旅立っているだろう。
僕が日本にいるのは、日本語以外使えないからだ。
自分がコミュニケーション取れない場所に行く勇気が無い。

話がずれた。
逆に、僕に完璧に覚える方法を教えて貰いたい。
ドラえもんから暗記パンが欲しいと何度思ったことか。

そこで、完璧という言葉を辞書で引いてみた。

”一つも欠点が無く、完全なこと。完全無欠”

なるほど。即ち、完璧に覚える方法というのは、
完全にテキストを覚えることで一字一句覚えるということだ。

しばらく僕は悩んで、A君にこう問い訪ねた。

「どうしてそれが必要なのですか?」

「社労士試験はどこが出るかわからないからです」

まぁそうだろう。そうだろうな。
僕も完璧に覚えないといけないと思った時期はあった。

しかし、テキストを完璧に覚えたところで、
この社労士試験の範囲が完璧に対応できるかと言えば
そうではない。

法改正、統計、厚生労働白書、判例 etc...

これらを完璧に網羅的に覚えるのは、恐らく学者でも無理だ。

そこで、考えて僕はこういった。

「完璧に覚えるのは、川の水を手ですくうようなものだよ」

A君は意味が分からない顔をしていた。

この言葉の意味を言うと、

全てを覚えるのではなく、
まず流れを感じることが大切であること。

そして、

その流れから、何が大切かを感じて、
大切なものから覚えていくこと。

これを伝えたかったのだ。

社労士試験の範囲を完璧に覚えることは至難の業。
もっと言えば無理なのだ。でもその無理に挑戦する人は
後を絶たない。

テキストを読み、問題を解いて、何が大切かを知り、
その大切なところから、必要なところを把握して、
大切かつ必要だと思うところを、覚えていくことで、
社労士試験は合格できるのです。

A君の話に戻そう。
A君はこう言った。

「わかりました!川の水をすくってきます!」

・・・。違う。そうじゃない。

人に言葉を伝えるのは難しい。

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