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教師のリフレクション

 緊張感のなさ、職員室のギスギスした空気。何かと言えば誰かへの不平不満。これじゃ病む人も出てくるよなと思い、職員集会で演説ぶってやった。
 基本は授業、なんでもかんでも生徒のせいにしない、意見の相違は当然のことだから相手の立場で考えてみよう、そもそも誰のための教育か、我々がロールモデルになろう、我々がまずは振り返りの必要がある、対話を大事にしよう、などなど。
 多くの先生から話を聞いて現状把握した上で、各方面への配慮もしつつの話したつもりだが、盛りだくさんだったので、もっと焦点化すればよかったと反省。
 でも、けっこう反響は大きく、よくぞ言ってくれました、自分自身反省します、もっとプラスの声かけを心がけます、資料は永久保存版ですね、と前向きな声が多かったのが救い。

 いわゆるお勉強が苦手な生徒が多く、生徒指導に追われる毎日だが、我々がチームとして機能していないことで悪循環を繰り返している。学校のルールはルールとして指導するのは当然わかるが、そこを丁寧にできる人が少ない。生徒や保護者からすれば、高圧的、威圧的、杓子定規、寄り添ってくれない、と感じる指導に終始する。一方的にダメなものはダメと言うだけなら誰にでもできるのだから、そこでいかに腹落ち感を持たせられるかが工夫のしどころだと思うのだけれど。
 教師の言うことを素直に聞く生徒ばかりなら苦労はない。保護者も含めて教師へのリスペクトなどもはや感じられない時代になっている。だからこそ、教師は生徒への敬意を忘れずに対話を大切にする必要がある。
 悪者を探して責めても解決することなど何一つないので、もっと前向きで建設的な議論が必要だということは誰もが感じているはず。なのに誰も声を上げないのは心理的安全性が確保されていないから。

 一人でも前向きに考えてくれれば話した甲斐があったと思える。
 これからもリフレクションを大事にしていきたい。


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