酒器のおはなし(磁器ストレートタイプ)
はなおかの酒器を紹介します。
日本酒は酒器によって味の感じ方が変わるので、美味しく飲むための重要アイテムです。
あれよこれよと集めすぎて、置き場所に困っています。
右 一献盃 ストレート
左 はなおかストレート
こちらは、岐阜県土岐市のカネコ小兵製陶所さんの作品。
https://www.ko-hyo.com/syuki.html
右は、4つの器でそれぞれ味の違いを楽しめる、一献盃シリーズのストレートタイプ。
左は、はなおかオリジナルの器。
シンプルなストレートの器って意外と無いので、作っていただきました。
左右で微妙な違いのある器ですが、味はハッキリ違います。
左に比べて右のほうが背も高く、底がすぼまっています。
これにより、右のほうが傾けたときの水流が早いです。
水流が早いとどう感じるか、
よりドライでスッキリ感じます。
日本酒用語だと、辛口に感じる。
オレンジジュースを、グラスで飲むよりストローで飲む方が味を感じなくないですか?
口の中に入る「量」が少なく、のどの奥にいっきに流し込むため「水流」も早い。
そうすると、舌の上で味を感じる時間が短いため、味を感じないのです。
味をどう感じるかは、お酒の「水流」と舌の「どこを流れるか」に関係しています。
(昔は舌は場所によって感じる味が違うと言われてきましたが、それは間違いだそうです。)
この話は長くなるので、別でまとめます。
同じ日本酒でも、どう飲ませたいかで使い分けてます。
右
お酒の甘味・旨味を抑えて、スッキリ、シャープに感じさせたいとき。
お造りに合わるときに活躍します。
左
万能タイプ。一番出番が多いです。
*こんなお酒に*
香りを楽しむ作りではない為、
香りの穏やかな純米吟醸や純米酒、本醸造。
熟成酒や山廃仕込みの様な旨味を楽しむ複雑な味わいより、辛口タイプや爽やかなお酒向き。
はなおかでは、浦霞、宝剣、惣邑などを、お造りに合わせるときに活躍してくれます。
次は硝子の器を紹介します。
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