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第1回シンポジウム (1)

                             鶴田知佳子

「日本の英語を考える会」の第一回シンポジウムを2020年12月6日に無事終えることができました。8人のメンバーおよび今回のテーマ「自治体のホームページの翻訳」「公の場での英語」に関心をもつ参加者11名を得て、活発な意見交換が行なわれました。私達、メンバーにとっても非常に学びの多いシンポジウムでした。

今回の学び

基調講演2件基調講演2件に続いて行なわれたディスカッションでは、「現状」「どう変えたらよいのか」について話し合われました。そこから得た学びのキーワードはアンコンシャスバイアス異文化配慮不足であったと思います。

タイムテーブル

14:00-14:02 開会あいさつ
14:02-14:32 ロッシェル・カップ 基調講演
14:32-14:45 鶴田知佳子 基調講演
14:45-15:28   ディスカッション

ロッシェル・カップ基調講演

講演動画はこちら

日本の英語に対する貴重な提言があり、公共の場で変な英語を見つけると「赤ペンで直したくなる」と言う率直な気持ちが述べられていました。問題点は、読み手の視点が欠如している例や、明らかに機械翻訳をコピー・ペーストしている例です。おそらく、訳している本人は一生懸命取り組んでいるのでしょうが、結果としておかしな英語になっている。これはネイティブチェックを受けていれば回避できたと思うと非常に残念です。

冠詞が欠けている例:(an) amazing table is waiting for you。 区切る場所を間違って機械翻訳した例:女子大浴場 Women’s University Bathには思わず笑いがこみあげました。

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笑ってはいられないのが、(意識していないのでしょうけど)、自動車メーカーの展示の例で、英語サインの略語がいわゆるFワードになってしまい、母語話者から見たらとても卑猥な言葉になっていた例でした。

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鶴田知佳子 基調講演

当会の活動概要、特に自治体に対する働きかけの経緯、おかしな英語の例と問題点の紹介を行いました。

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講演動画はこちら

カタカナからローマ字にする際の問題は、意味変化を起こす、発音しやすくするため省略により全然意味が通じなくなる点です。これについては、また項をあらためて「輸入編:加工技術」として、近々とりあげる予定です。

ディスカッション

ディスカッションの詳細については、続編にてご紹介させて頂きます。

                         (2020年12月12日)

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