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日本語ボランティア:勉強の疑問

「なぜ、勉強をするの?」
外国人の中学生たちから聞かれました。

彼らの言い分は、

「学校の先生は、勉強するといい未来にすることができると言う。
ただ、先生を見ているとお金持ちではないし、楽しそうではない。
勉強してもいい未来になっていると思わない。」

とのことでした。

大人にこうだと言われて、
疑問を感じたのは良いことです。
大人がいい未来を見せないと、
子どもが未来に希望を抱かないのは、
当然のように感じます。

 私は勉強した人にしか見えないものがあると答えました。
勉強は山登りのように、上に行けば行くほど専門性が高く、
知っている人数も少なくなっていきます。
当然ながら、下の人は上の景色がどうか分かりません。
しかし、上にいる人は下の景色を知っています。
自分がどこまで行きたいか?
一緒に考えて、彼らが決めたことを、
応援できればいいと思っています。

 今日は学校への不満を多く語っていました。
正解は求めず、お互いの考えを話し合いました。
自らの考えをまとめて、
話せることは今後につながっていくと思います。

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 これから、正解のないことに決断することが多くなります。
進学か就職か?誰と結婚するか?どこで働くか?
勉強したことは、材料にしかならないでしょう。
勉強で得た知識や技術を使って、
多くの人を苦しめ、両親が悲しむようなら、
質や量がどれだけ満たされていても、
いい未来ではないと思います。
大事なのは、使い方だと思います。

そんな話も次回できたらと思っています。
彼らが何を考え、どう動くのか。
今後も楽しみです。

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