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語学は努力か、才能か

夏休みが開けて、昨日久しぶりだった高校生の生徒さん二人。
どちらも大変日本語が上達していた。

普通は休み明けはみんな、言葉が出てこないし、文法とかも忘れちゃった!というもんだけど、この二人は違った!

一人目の女子は、それもそのはず、日本に語学研修に行っていたから!
日中は渋谷の語学学校に行き、ホームステイをしていた。
(ただ、この団体のホームステイ基準が全っ然よくない!
最初は一部屋に男子と二人で入れられたんだって。
それで文句を言って変えてもらったら、家が3軒もあって、留学生を18人にも受け入れている家庭になった、と。
そんなにいるから、夕食作りにコックさん(家政婦さん?)を雇ってたらしい。
それ、ホームステイっていう?! 寮じゃん!)

彼女はもう3年くらい一緒に勉強しているけど、文法がとにかく嫌い。
だから、ちょっと勉強して文法が出てくると、できなくてやる気をなくす。
ひらがな、カタカナの学習も2年近くかかった。
耳もいいし、なんとなくべらべらってしゃべってるけど、ちゃんとは全然話せないタイプだった。
でも、その勢いとかなんとなくがまあまあw
万年初級ではあったけど。
英語はよくできて、フランス語とイタリア語(第3外国語)を学校の授業で、日本語の他に独学で中国語と韓国語を勉強していた。

それが、一応最後はA2(初級後半)のクラスでがんばったらしい。
また、やる気になって、漢字もやる!と言っている。


もう一人の男子は、後退してるだろうなあとスモールトークを始めたら、スムーズに返してくるし、発音も心なしかよくなっている!
家族旅行でスペインに行ってた話を聞いていたんだけど、泳ぐ以外何をしたの?と問うと、本を読んだり、日本語を勉強したり、と。

暇だったので、ポッドキャストを聴いたり(発音がよくなった理由?)、漢字の勉強したり、今までの復習したりしてたらしい。

彼は元々外国語は英語がすごく得意で、選択のフランス語が大嫌い(でも、きっと成績は悪くなかったろうと思う)というタイプ。
数学も得意で、理系的に緻密に文法を覚えるのが得意だし、フランス語の勉強に飽きたので、息抜きで日本語勉強した、といっていたこともあるくらい。


比べみると、スペインに行っていた彼の方がうまい。
夏休み前からの上達率で言えば、彼女の方が上昇曲線はすさまじいんだけど。

私が前にもっていた生徒さんで、やはり独学で勉強してた人がいるんだけど、その人もIT系の男性だった。
ものすごく努力家だった。
あ、その高校生もこの人も二人ともとてもイケメンで優しいタイプ!!

ドイツに来たばかりの頃知り合った人がドイツ語も英語もとても上手だったけど、その人に「なんで、大学受験の科目に英語あるか知ってる?」と聞かれた。
彼の答えは「その学生が努力できるタイプかどうかを判断するため」だったから、彼は語学は努力の結晶だと思っている人だったんだろう。

確かに科挙とかも、努力を量る試験という気がする。
日本の勉強がそういう方に進んでいたのもよく分かるから、あながち間違いではないのかもしれない。

なんとなく男性は努力型で、女性は才能(ひらめき)型の人が語学がむいている気がする。
しかし、最強は、才能もある努力型の男性、努力もできる才能型の女性かしらん。
男女ともに程度の差こそ個人であれ、男性的な部分と女性的な部分があるはずなので、どちらかに偏らず、どちらも活かせるといいんだと思う。

大学は理系なので、男子学生が多いけど、日本語がうまくなる人はみんな優しい人(ジェンダーで女性的な部分がある人)かも!
マッチョなタイプや、男性的な人はいないか?!
(まあ、大学にそういうタイプの人が少ないんだけど)
語学を学びたい男性諸君は、これから優しくなって、たくさん女性ホルモンを出すと、禿防止にもなって、勉強もできて一石二鳥かも!

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