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【大学の日本語】中間試験

今日、大学で中間試験を実施しました。
試験なので、早めに大学にに行って、コピーを頼んでいた問題用紙をピックアップし、教室へ。
30分前だけど、すでに一人(ギリシャからの留学生)座っていました!
最初がリスニリングだから、遅れないようにと言い過ぎたかも?!

時間があったので、机を動かし始めました。
質問などがあったときに、すぐ行きやすいように・・・

そのうち、ドイツ人学生が来て、もう一人ドイツ人、トルコ系ドイツ人・・・
中国系ドイツ人は、教室に来て、荷物をおくやいなや、私を手伝ってくれました。
それを見て、座っていた彼女の友達のドイツ人も手伝ってくれ、最後はみんな手伝ってくれました。

これはギリシャ人、ドイツ人への非難ではありません。
もし、私が手伝ってほしいなら、手伝ってくださいと声をかけるべきだったから。
私は、学生たちはぎりぎりまで自分の勉強をすればいいと思ってたし、別に机の移動は大変じゃないのです。

でも、中国や韓国、ベトナムなどアジア系の学生は、日本人と同じように、何も言わないでも手伝ってくれます。
欧州系の学生なら「手伝いましょうか」と声をかけてくれることもありますが、何も言わずに、ということはありません。
何も言わずにやるのが失礼だという文化だから。

私がこれを書いているのは、日本にいる日本人で、そういうシチュエーションになったときに、「欧米人は(言わないと)手伝わない!」と思わないでほしいからです。
それは文化の違いなのです。
もし相手が長く日本に住んでいる(住む予定の)人で、親しい関係なら、日本には「察する」文化があるんだよ、と教えてあげたらいいと思います。

そして、日本以外にいる日本人には、「手伝って!」と言わないと手伝ってもらえないよ、と伝えたいです。

世界には、文脈(行間、空気)を読むハイコンテクスト文化と、言葉のみを大事にするローコンテクスト文化があります。
もちろん間もあるでしょう。
どちらが優れている文化なのかではありません。
そこには「違い」があります。

「郷に入っては郷に従え」という考えは正しいと思うので、その土地ではその文化に合わせるのがいいとは思います。
思うけど、違う文化圏ですぐにはできないものです。
だから、互いに理解しあって、気持ちよく過ごせたらいいと思います。


今回のテストは、会話パートがすごくよくできていました。
事前にテーマを伝えて練習してもらうのは、目的にかなっているなと改めて実感しました。
それからパートナーを決めて事前に練習してもよかったんだけど、意外と誰でもいいです、その場で、という人も多かったです。(男子っぽい!)

帰ってメールをチェックしていたら、学生の一人からメールが入っていました。
夜中の2時!
今はやることが多すぎて、残念だけど授業への参加は終わりにするという内容でした。
勉強していたけど、やっぱり無理!と思ったんでしょうね。
「でも、先生の授業はすごく楽しかったから、何も言わずに打ち切りたくなかったし、時間ができたら、またの機会に授業を取りたい」というメッセージを残念に、でもありがたく読みました。




まりこ

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