描く体験を大人にこそしてほしい
日本理化学工業、社長の大山です。
このnoteを利用されている方は20歳以上の方が多いように思っていますが、そんな大人のみなさまに質問です。
「最近絵を描いていますか?」
絵との付き合いはいつからでしょうか。
そして、いつごろから絵を描くことから離れていますか。
自由に描いたすべてが”アート”
工場見学にいらっしゃる経営層の方、展示会にお越しいただく各業界の営業や仕入れご担当の方、またワークショップの現場でお子様連れの大人の方にキットパスを渡して、なんでも自由に描いてみてください、とお伝えすると、多くの方が「絵は苦手だから…」「自分は絵心がないから…」とおっしゃいます。
その苦手、不得意と思う意識はどこからきているのでしょうか。
私は、小学校以降に授業で評価されることを経験すると、どうしても客観的に見た上手かそうでないか、ということに捉われてしまうのだと思っています。
”アート”というと「とても高尚な、誰かの特別なこと」と捉える方も多いのではないでしょうか?
私はすべての方の心のまま、心の現れこそが”アート”だと感じています。
だからこそ、誰にでも等しくあるものが”アート”であり、いつでもどこでも自分を表現することですので、誰かに評価されることではないのでは、と思っています。そしてそのことを取り戻すためにキットパスはあるのだと、それが私たちの大義です。
描いて消すことができる、キットパスの魅力
キットパスの魅力は、水で簡単に消すことができる点にあります。
これはほかの画材にはあまりない大きな特徴です。
ですから、少し違った、と思ったら、水を含ませた布やタオルで消せばいいのです。何度でも繰り返し納得のいくまで自分の絵に向き合うことができます。それは自分に向き合うことにもなるはずです。
そしてガラスに描く、ということがまた楽しくさせてくれます。向こうの景色が見えたり、誰かの顔が見えたりと、机に向かって紙に描くことや、キャンバスに描くこととは異なる楽しさがあります。
全ての世代に「楽がき」文化を
キットパスは形状がクレヨンに近いため、どうしても子どものお絵かき道具としてのイメージが強くあるようですが、私たちは、「全ての世代に楽がき文化を」発信していきたいと考えています。
小さなお子さんから、おじいちゃんおばあちゃん、例えば体に不自由なところがあってもなくても、国籍、性別などももちろん超えて、誰でも楽しめる画材を目指しています。
川崎市幸区の介護施設で、キットパスを活用いただいています。
こうした世代を超えたコミュニケーションを生み出せるのも、キットパスの魅力だと感じていただけると嬉しいです。(クロスハート様、引用のご許可、ありがとうございます。)
また、最近では、発達障がいのあるお子さんの施設で、また学校の特別支援クラスでのキットパス採用についてもお問い合わせや実際にご使用いただいている、とご報告をいただくことが増えてきました。滑らかな描き心地や、発色の良さが、誰にとっても使用しやすい商品になっていると自負しています。
おわりに
今回表題の画像に使用したのは、静岡県在住のキットパスアートインストラクター、マツナガマサエさんのウィンドウアートです。画材店のショウウィンドウに描いたフェルメールは、描いているときからたくさんの人が撮影されていたと聞きました。この技術、アート力を真似することは難しいですが、ちょっと描いてみようかな、と思っていただけたときに、キットパスを選択の一つに加えていただけたら幸いです。
キットパス、そしてアートというのは描く楽しさとみる楽しさがあることを知りました。
今日は私含めてすべての大人のみなさまへ、ぜひキットパスの楽しさから描く自由、描く喜びを感じていただきたく、発信しました。
今日もお読みいただきありがとうございました。
日本理化学工業
大山隆久
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?