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【社長×従業員対談】経営者の仕事とは?人材不足への考え方は?

皆さん、こんにちは。日本ニューノーズル製造部の藤原豊と申します。私は工場内のあらゆる機械を操作して製品をつくりながら、後進の育成にも力を入れています。日本ニューノーズルのnoteは3年目を迎えました。今回から田中に代わって、私がnoteを担当します。よろしくお願いいたします。

日本ニューノーズルは、主にプラスチックなどの素材を加工する射出成形機の部品を製造している会社です。以下の3つを事業の柱としています。

①部品を生産・販売する製造事業
②サービスパーツを生産・販売するサービス事業
③現在進行中の新規事業の3本柱で事業

今回のnoteは、弊社代表の望月と製造部に所属する従業員2人の対談をお届けします。経営者の仕事やビジョンからプライベートな時間の過ごし方まで、中途入社1年目と2年目の2人が社長に質問しました。



<ラフな雰囲気で行われた望月社長と従業員2人の対談>

【プロフィール】
山本 卓さん:製造部・研磨工程担当 中途入社1年目、43歳
長嶋宏樹さん:製造部・旋盤工程担当 中途入社2年目、26歳

■経営者の仕事とは?従業員との違い

長嶋:私は入社して2年目になりますが、社長が普段どんな業務をしているのか分かっていない部分があります。経営者の仕事を教えてください。

望月:経営者と他の従業員の決定的な違いは、「この仕事をやってほしい」と言われないところにあります。クリエイティブなことをするのが経営者の役割と言えますね。営業も経営者の1つの業務ですが、最も大きな仕事は経営計画です。会社の5年後や10年後のビジョンを描き、計画を実現するために3年後や1年後に何が必要なのかなど、細かく考えていきます。

長嶋:未来を見据えて、計画を立てているんですね。どんなことを考えながら、経営計画をつくっていくのですか?

望月:まず、経営計画を立てる前に不可欠なのが「外部環境の分析」です。日本が置かれている現在の状況、自分たちの会社を取り巻くマーケット、今後予想される動きなどを調べて分析するわけです。外部環境を把握せずに自分や会社がどうなりたいのかだけを考えた経営は失敗する可能性が高くなります。外部環境は刻々と変化するので、計画も修正していく必要があります。今は経費を削減する時期なのか、それとも設備投資をして生産能力を上げるタイミングなのかを外部環境から判断しています。それによって、みんなの給料を上げることにもつながっていきますからね。

<対談で望月社長に質問した山本さん(左)と長嶋さん>
<プライベートの過ごし方にも答えた望月社長>

■経営計画の実現へ 従業員の役割は?

山本:私からも質問させてください。社長の経営計画に対して、従業員はどのような役割を果たせば良いのでしょうか?

望月:これはシンプルです。会社経営は当然、私1人ではできません。みんなの力が必要です。従業員は経営者ではありませんが、経営計画を自分の中に落とし込んで各部署での計画をイメージし、経営者と同じような考え方をしてもらうことが一番です。外部環境はニュースを見て、自分なりに分析できますよね。部署の計画は従業員が自分の判断だけで立てるのは難しいので、私も一緒にやっていきたいと思っています。

計画には様々な期間があります。年、月、週単位、1日の中でも計画を立てられます。経営は毎日同じことを繰り返す部分もあります。そこで大事になるのは、費用をかけずに売上を増加させる方法、つまり無駄をなくしたり課題を解決したりするアイデアです。例えば、山本さんがラーメン店を経営していたとして、お金を使わずに売上を増やす方法として、どんなアイデアを思い付きますか?

山本:まずは、売上が良くない原因はどこにあるのか、味なのか宣伝の仕方なのかを考えます。お金をかけないとなると、お店に来てもらったお客さまに感謝が伝わるような接客をします。

長嶋:接客は大切ですよね。私は知り合いに声をかけたり、お店の中をきれいにしたりします。

望月:2人が言う通りです。笑顔で接客するのはサービス業では絶対必要ですよね。味が良くても、店員が不愛想なお店には繰り返し行きたい気持ちになりません。私たちのような製造業も同じで、職場を整理整頓したり、従業員同士が笑顔で仕事をしたりすることで生産性を高められます。費用をかけず、すぐに課題を改善するアイデアを出すことが利益を生み出す原点です。

つまり、経営者ではなくても、クリエイティブな仕事ができます。日々の業務で、具体的なアイデアをいかにたくさん出せるかが大切になるわけです。さらに、職場を離れてもアイデアを出す訓練ができます。例えば、自宅で同じ量の食器を洗うにしても、どれだけ水を使わずにお皿をピカピカにできるのかなど、考える習慣を付けると必ず仕事に役立ちます。

<山本さんは製造部で研磨工程を担当>

■加速する少子高齢化 人材不足への考え方

長嶋:もう1つ質問があります。社内には、あと数年で定年退職を迎える従業員が何人かいます。人材獲得に関する考えを伺わせてください。

望月:人材不足は私たちの会社に限らず、あらゆる企業が直面している課題です。その原因は、日本の少子高齢化にあるからです。労働人口が減っていく外部環境の中で、人材を確保するのは簡単ではありません。政府が掲げる合計特殊出生率2.07という根拠のない夢物語を経営者は追い求められません。現実を見ないといけませんからね。

長嶋:少子高齢化自体を止めるのは現実的ではないですよね。自分は今26歳ですが、子どもを育てるイメージが沸きません。

望月:子どもの数が減少すれば雇う人材がいなくなるので、経営者は全く別の方法で人材不足の課題解決を模索する必要があります。現実的に少子高齢化の流れは止められません。仮に今すぐ解決策を講じても、それが実るまでに50年くらいはかかると思います。日本政府が解決できない問題を私たちの会社だけ解決するのは不可能な話です。もちろんリクルートの獲得に手を打っていますが、希望通りの成果を得るのは困難です。

長嶋:事情があって働けない人が労働力になると、少しは現状が変わる気はします。

望月:そうだよね。そういう人たちを企業が雇用して、社会参加させるのも1つの方法。現状が劇的に改善するわけではありませんが、今働けていない人に仕事を生み出すことも企業の役割として重要だと思います。働きたくても働けない人たちに目を向けることこそイノベーションですね。

<製造部で旋盤工程を担当している長嶋さん>

■趣味は料理 食事が仕事にも大切なワケ

山本:仕事以外の面も知りたいのですが、プライベートな時間はどのように過ごしていますか?

望月:仕事と関係ない一番の趣味は料理。最近つくったのは、マグロの漬け丼です。年末はロースト鴨を自分でつくって、つけ鴨そばを食べました。得意料理はローストビーフで、一番好きなのはジェノベーゼ。ジェノベーゼはバジルをミキサーで細かくして、松の実をトースターで焦がして入れるのがポイントです。料理が完成した時に片付けも終わらせるのが理想で、将来的には自分好みのキッチンがある家に住めたら良いなと思っています。

山本:自分も料理はしますが、そんなに凝ったものはつくっていません。日頃から、おいしいものは食べたいと思っていますが…。

望月:自然でおいしいものを食べたいよね。私は、食事と考え方で人間は形成されていると思っています。良い食事を取らなければ、良い考え方はできません。スポーツ選手が高いパフォーマンスを発揮するため、食事にこだわって体のコンディションを整えるのと同じです。良い仕事をするには、体に良い食事が欠かせません。仕事に関係のない趣味と言いましたが、仕事とつながりましたね。

<スマートフォンに入っている望月社長がつくった料理の写真をのぞき込む2人>
<得意料理のローストビーフを使用した一品(望月社長本人撮影)>

今回のnoteは以上になります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。3年目のnoteもよろしくお願いいたします。

■会社HP
http://nihon-new-nozzle.co.jp/


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