見出し画像

具体と抽象の話。学びを日々の仕事に活かす術

こんにちは。最近は、本を読む機会が多くなり、週4,5冊は本を読んでいます。こういったインプットはただ知識として得るだけでは意味がないと思っているので、なるべく普段の生活や仕事でアウトプットをして自分の血肉にしてこうと努力しています。

しかし、以前の僕はセミナーなどに参加して「今日は、たくさん学びがあったな。いいセミナーだった。」と思い満足して帰りますが、次の日にはセミナーで習ったことをどう活用すればいいのかわからず、そのままにしてしまう、なんてこともざらでした。。

今思えば、なんてもったいない時間の使い方をしていたんだと、思いますね。。

得た学び・知識をどうジブンゴト化させるか?

「Aさん、先日のセミナーどうだった?」
「本当にタメになりました。A会社は、リード獲得、育成の段階でオンライン、オフラインをミックスしたマーケティング施策を実行し、売り上げを120%ほど伸ばしたようです。特にセミナーを積極的に開催して対面での顧客接点を持ち、営業と引き合わせる機会を作ったことで、商談数も受注率も向上したようです。とても面白いセミナーでした。」
「それはすごい!いい学びを得たね」
「はい!なので、実際うちでもできる部分は実践してみたいとおもっているんですよね~。A会社はリード育成において、セミナーコンテンツを用意して、お客様と直接かかわるポイントを作っていました。うちの場合は今すぐセミナーコンテンツを作るのは難しそうなので、まずは無料相談会とかで顧客と対面で接触する機会を設けるのはありかなと思います。」
「いいね、じゃあそれをおこなった場合、どの程度の効果が出そうか検討してみよう」

このように得た学び・知識を日々の仕事などに活かせるような思考ができるようになると理想です。

個人的にはアウトプットが苦手の人はだいたい下記のパターンが多いと思っています。

①インプットした事に満足してしまっている
②アウトプットすることを前提にインプットしていない
③どのようにアウトプットすればいいのかわからない
(具体→抽象→具体の思考ができていない)

①②に関しては、「それはやめましょう」としか言えません笑
かくいう僕もあと一歩の思考が足りず、「インプットたくさんしている自分スゲー!!」みたいに思って現状に満足していた時期もありました・・・笑

しかし、①②の姿勢を改め、③の部分を意識的に改善していくことで、アウトプットができるようになったと思っています。


具体と抽象の話

ちょろっと書いていますが、個人的には③に書いてある「具体→抽象→具体の思考」がいかにできるかが、学びをアウトプットに活かせる一番のポイントだと思っています。

セミナーや本などで学ぶ知識というのは、1つの具体的な事例です。先ほどの例でいえば、リード育成のためにセミナーを開いて顧客接点を持つ=結果、商談が増えた、なども1つの具体的な事例です。同じような会社環境・能力でそのままその施策を転用できれば問題ないですが、残念ながらそうではない場合が大半です。そのため、どうすればアウトプットできるのかがわからなくなります。

なので、具体化された事象を、一度抽象化(一般化)させて成功要因を洗い出し、それを自社の場合ならどうできるか、再度具体化させるというプロセスが必要になります。

下記の本によると、具体と抽象はこのように定義されています。

■具体とは・・・
個別、特殊、五感で感じられる実体個々の属性がある(形、色、大きさなど)

■抽象とは
集合、一般、五感で感じられない、2者以上の関係性、構造を表す

つまり、抽象度が上がれば上がるほど一般的になり、具体度が上がれば上がるほど特殊な個別事象になっていくということです。

抽象化すればするほど物事はシンプルになります(=本質的)。具体の上にある抽象の世界を理解できれば、それを別のものに応用させることも可能になります。その最たるものが、お金や科学、言語などでしょう。

具体的なものを抽象化させるには、それなりのやり方があります。こちらの本では下記の視点をもって抽象化させると記載されています。

・メタの上位視点に立つこと(抽象化=視点が上がる)客観視する必要がある
・まとめて一つにすること
・言語化、図解すること
・自由度をあげること
・次元をふやす(変数を増やす)
・見えない線をつなぐこと(構造化、関係性を明確化させる)
※一部抜粋

先の例でいえば、「セミナーを開催して、顧客接点を持った」という具体例の抽象度を上げると、対面の接触をおこなうことで、信頼感が増し、その後の商談が通りやすくなるのではないか=対面接触機会の設置が重要(抽象化された成功要因)。それを自社のリソースで実現するなら、無料相談会という形を設けるのがベスト。といった具体的な施策に落とし込む。

こういった思考法は、前田裕二さんの「メモの魔力」にも記載されています。

具体から抽象に展開するのは、その具体的な事象を構造化させることを意識してください。
・なぜ、成功をしたのか?要因はなにか?
・その具体的事象の共通点はなにか?
・何がその具体的事象を起こさせたのか?

これらの問いかけをおこない、規則性を見つけ、その具体的な事象の構造を理解しましょう。(その構造が図解化できるまで落とし込めるぐらい明確にしていると良いです)


具体→抽象→具体の思考を身につけることで日常の出来事でも学びを得ることができます。

先日ある友人が、ミニ四駆は奥が深いと言っていました。
どういうことかと聞いてみると、ミニ四駆はただ品質の良いモーターを入れていれば勝てるわけではない。モーターが良いとスピードは出るがコーナーが曲がり切れずにコースアウトしやすくなる。だから、あえて重りをつけて車体を重くしたり、ブレーキを利かせる部品をつけて、調整する必要がある。しかも、コースによっても使う部品は変わり、コースごとに1回1回マシンを調整して最適なものを造らないと予期せぬトラブルが起きることもある。
1回1回の走行でマシンの常態を把握して、ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰りかえさないといけなく、ものすごく頭を使う趣味だ。

これを聞いた時、まさにメルマガの作成やリスティング広告に通じるものがある!と思いました。

例えば、自分がメルマガ作成の担当者の場合
具体=コースによっても使う部品を変えることで、コースに合った最適なマシンを1回1回作り上げる(ミニ四駆)

↓ なぜそうするのか?

抽象=対象によって最適なものは違う。1つ1つに合わせた仕様に変えることで、強みが発揮されやすくなるのではないか?

↓ どうするのか?

具体=メルマガの配信業種ごとにメルマガの内容を変えて送ったほうが自社の課題としてとらえやすくなり、効果がでるかもしれない
→実践してみる


このように、具体的な事象を抽象化させて、ジブンゴト化させる習慣をつけていくことがとても大事です。

その具体的事象がなぜそうなったのかの構造を理解して、それを他にも応用できないか考えてみる。


アウトプットに悩んでいる方は、上記に紹介した方法や本を読み、実践してみることをお勧めします。

その他のおすすめの本も共有します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?