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読解力があらゆるビジネススキルの土台となる

国語の勉強って今でもしていますか?もちろん学生の時は国語の授業があり、教科書を読んで作文を作って、漢字や敬語を覚えるといった勉強をしていたと思います。ただ、大人になると改めて「国語を勉強しよう」とはなかなかならないですよね。

私ももちろん小・中・高と国語の勉強をしており、どちらかと言えば国語の授業は好きな類で、成績も上位に入っていました。
特に漢字の語源を知るのがとても面白くて、私の名前に入っている「鮎」という漢字がどのようにつけられたのかなどを調べては面白がっていました。

それよりも数学や英語などが苦手で、国語の勉強よりもそちらの方をもっと勉強しないといけないと考えていました。英語の文法を必死になって覚えて、テストに臨み一喜一憂するような。

国語を軽視していたわけではないのですが、「日本人だし、国語はなんとかなるでしょ」というような浅慮があったと思います。。

しかし、社会人になり今のマーケティングの仕事についた時、国語の力がいかに大切なのかを学ぶ機会がありました。

今回は私が学んだ国語の力、特に読解力について考察し、どのように読解力を鍛えていけばいいか解説します。

読解力ってなに?

そもそも読解力とは何でしょうか?

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力
引用)文部科学省 読解力向上プログラム

OECD(経済協力開発機構)が実施している、15歳児の学習到達度調査 「PISA(Programme for International Student Assessment)」では、テキストの内容に基づいて、自分の意見を論じることや図・グラフなども表現できることも読解力の意味に含まれています。

「文章を読んで理解して、その意見を言えればいいんでしょ?簡単じゃん?」と思われるかもしれませんが、これが案外むずかしいんです。
ちなみに、日本の小学生の読解力は年々低下をしており、問題視されています。

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※日本の読解力の項目は、数学的リテラシー、科学的リテラシーに比べてかなり劣っている。

引用)国立教育政策研究所 OECD生徒の学習到達度調査(PISA)2018年度


読解力が足りないなと痛感した話

私は普段マーケティングの仕事をしていて、メールマガジンの作成・配信やオウンドメディアの運用をしています。文章を書くこともあれば、出来上がった文章を読んでチェック、編集をすることもあります。

日々文章に触れる機会が多いため、メディアの編集チームで週次で勉強会を開催することになりました。その時に下記の問題をみんなでやってみました。

次の文を読みなさい。

アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは(     )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素

引用)東洋経済ONLIEN 「教科書が読めない人」は実はこんなにいる

私は、何の迷いもなく、(2)アミラーゼを選びました。

もうお分かりかと思いますが、

正解は・・・・

(1)デンプンです。

こちらは、読解力のテストで実際に使われた問題なのですが、この問題は某新聞社の論説委員から経産省の官僚さえも間違えてしまった問題のようです。

国語には自信があったのですが、文章をよく読んで理解することがとても難しいことを痛感しました。
他にも読解力を試せるいろいろな問題があり、下記の本がとても参考になったので、紹介します。


文章に触れる仕事をしているのに、今の読解力のままではまずい、と思い勉強をし始めました。

読解力を鍛えるためには

色々な書籍や文献をみて、私が今実践をしている読解力を鍛える方法をお伝えします。

①文章を要約する力を鍛える

読解力を向上させるには、要約の練習が有効です。本や長い文章を要約するには、単語の意味や著者の主張を正しく理解し、言葉を別の言葉に置き換えることが求められます。そのため、要約の練習を繰り返すことによって、読解力が養われるのです。
引用)studyhacker 読解力とは? 意味と鍛える方法が一発でわかる!

私は閲覧した記事をTwitterで投稿する際に、140文字で要約をしてまとめるようにしています。また要約する際に、自分の意見や感想も述べて発信しています。これから発信回数を増やしていきたいのですが、意識的に要約する機会を設けて、練習を繰り返すことが大事だと思います。

また、書籍を読む際も、1章ごとに「この章で筆者が一番伝えたかったことはなんだろう?」と考えてまとめながら読んでいます。そうすることで、最も大事なエッセンスを吸収することができるようになります。

②文章を図解しながら読む

文章を熟考するためには、文章の構造を頭の中に描いて理解することが大事になります。そのために、手っ取り早いのが図解です。慣れないうちは紙に直接書いてもいいかもしれません。

さっきの問題を図解すると、

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ちょっと字が汚いですね笑
ただイメージはこのように文章構造を図解して記載すると、何が何を表しているかがわかりやすくなり、文章を理解しやすくなります。
これもひたすら訓練です。書籍はもちろん、ニュースや誰かが話している内容を頭の中で図解してみるといいと思います。

③文章を実際に書いてみる
ここが一番私が苦戦をしているところです笑
しかし、一番の訓練は自分で文章を書いてみることです。
こちらの書籍でも最終的には自分で書くことをしてみるのが、最も読解力が鍛えられる方法だといっていました。

私もその教えてがあって、今回のブログを書いてみました。
まだまだですが、自分自身が学んだこと、得た知識をわかりやすく伝えられるよう、ブログの更新を続けていきたいと思っています。


読解力があらゆるビジネススキルの土台となる

今回学んだ読解力を鍛えることで下記のようなスキルを身につけることができます。

■ インプットできる情報量・質が高まる=情報収集能力の向上

■ テキストや人の意見への理解力が増す=思考力の向上(論理的思考)

■ 自分の伝えたいことを伝えるコミュニケーション能力が身につく=プレゼン能力の向上


それぞれ様々なスキル書籍が出ていますが、読解力を身につけることでこれらを一気に鍛えることができます。


ぜひ、参考にしてみてください。

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