発達障害にやさしい家計簿のつけ方
家計を改善したくてマネーフォワードMEに手を出した方がなかなか思うように管理できずに頓挫することは珍しいことではありません。
特に「家計簿はざっくりしたつけ方でいい」と言われると、家計簿をつけるモチベーションが一気に下がるADHD・ASDの皆さん。何が気に食わないのでしょうか。
それは、ざっくり家計簿の人が答えることができない、例えば以下の問いに答えてほしいのです。
以下が答えになります。
「分類用」という財布を作ります(「分類用」より適切な名前があれば教えてください)。
初台⇒内幸町の346円を「Suica」から「分類用」に振替。
有楽町⇒中野の308円を「Suica」から「分類用」に振替。
これで「分類用」に654円貯まります。
ここから支払額を以下のように分類しなおします(これ「分類用」の由縁です)。
①283円(初台⇒新宿+新宿⇒中野)
②371円(654円-①)①を計算対象外にします。また後日同額(を含んだ出張費総額)が支給されますのでこちらも計算対象外にします。
狙い通り、②だけが支出として残ります。
「分類用」を介するのがポイントです。健常者にとってはこだわらなくても生きていけるため、このような仕組みを思いつく人はほとんどいません。しかし、発達障害にとってはこれが気になって仕方がないのです。
「分類用」のような中間バッファは、カード払いのレシートを買物したその日のうちに反映するのにも利用できます。その場合は「楽天カード(買掛)」などと命名します。レシートに書かれた支払元を「楽天カード(買掛)」にしておき、1~2ヶ月後に当買物のカード決済額が「楽天カード」に記録されたら「楽天カード(買掛)」に振り替えて相殺します。
いかがでしょうか。
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