ASD・うつ患者が農家をする。

 お正月三が日終えてすぐ収穫を始め、先日ほとんどのブロッコリーを収穫してしまいました。今年は暖冬のために値段が崩れてしまい、当初見込みの 2/3 の額にしかならない様子。うまくいかないことを見込んでいたとはいえ、やっぱり実際のダメージを受ける段になると、リアルにその痛みを感じてしまいます。

 来月あたりから、今度は夏に取るオクラの植え付け作業をしようかと思っています。農業は予期せぬことがものすごく多いので、忍耐がどうしても求められます。ちゃんと収入に繋がるのか、これまた心配です。

 そもそも農業をし始めたのは、幸いなことに先祖伝来の田んぼがあること。幼い頃から代かき・田植えから稲刈り・田を耕すことに至るまでをやってきていて心得がある程度あることと、何より自分の自由裁量がきく仕事ということが一番の利点です。そのこともあり、幼い頃から資格試験に通って一人で独立開業できる仕事をしたいと思っていました。

 就職氷河期でやむなく入った市役所では、全くパフォーマンスをあげられませんでした。神経を使う同僚や上司たちに神経を使う仕事に正直疲れ果て、うつ病で16年苦しみ、昨年6月末で退職。心理テスト(wais iii)を受けると、バッチリ「自閉スペクトラム症」(ASD) に該当しますねという宣告。で、気がつけばもう45歳で数々の障害を持つ状態で普通の就職はできないと思うと、何か絶望感を感じます。

 今できることといえば、百姓仕事、危なくない程度の軽い山仕事、すぐ休見ながらやる田んぼ仕事、そして独学で学んだ中級レベルの英語力(ほか数ヶ国語については幼稚園児レベル)とバフェット本で勉強したファンダメンタル投資あたりでしょうか。

 突き抜けたものがないので、キラキラな感じにはなれそうにないですが、僕なりの人生を送っていきたいと思ってます。

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