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【読書レビュー③】「イヌはなぜ愛してくれるのか」

こんばんは。PisMaです。

本日は3章「イヌは人間を大切に思っている?」の感想を書いてまいります。

2章で明らかになった「イヌはヒトに愛着を抱いている」という点について、もっと踏み込んだ研究と実験を試みていきます。
イヌは何故ヒトと一緒に居ようとするのか。
そんな疑問を解決するために、著者は「イヌとにヒトの関係」について他の学者の意見を探します。

まず最初に上がったのが科学者チャールズ・ダーウィン。ダーウィンは愛犬家としても有名だったのは恥ずかしながらはじめて知りました。
少し前に書いた「イヌは感情を理解しない」と言ってのけた科学者の説を退け、「イヌほど感情を顕にし、心の結びつきを大事にする生き物はいない」と述べています。

ダーウィンは著作「人及び動物の表情について」イヌが行う愛情表現の仕方を事細かに説明しています。イヌの尻尾や耳、頭、そして顔に注目しました。

犬には表情があり、幸せ・悲しみ・怯え・怒りなど様々な表情を出すことができます。
そして興味深いのは、イヌに慣れている人でも慣れていない人でもイヌの「喜んでいる」という顔はだいたいの人が見抜くことができるそうです。

イヌは確かに微笑みを浮かべている。
ヒトはそれを受け取ることが出来る。

言葉が無くとも、それだけでコミュニケーションの幅はうんと広がりますね。

また、著者が他の対象を大切にしている証拠として挙げたのが「イヌがヒトをピンチから救おうとするか」といった点でした。
他の研究者の見解でも「イヌはヒトを心配しない」という結果が出ていたものの、再度実験し直すことに。
行った実験は

「知っているけどいつも通りの人と、知らない人だけど泣いている人が居たらどちらに近寄るか」
「それぞれ赤ん坊の泣き声と笑い声が鳴るスピーカーを近づけたら、どちらに興味を持つか」

という2つの実験。

どちらの実験結果でも、「どちらも泣いていたり泣き声のする方へとイヌは近づいた」のです。

餌がもらえる訳でもなく、知っている人でも無いのに近寄る。これはイヌの同情や共感の反応なのではないかと考えられるようです。
「イヌはヒトを助けようとしない」という結果の出た実験内容は、まだイヌをテストするには不十分な内容で、イヌがテストの意図を理解できなかった可能性もあるとされています。

人と一緒にいる為には餌も無視し、人とそばに居られれば身体を使って愛情を表現する。
困っている人がいれば進んで助けようとする。
行動だけでは計り知れない愛情を持っているかもしれないイヌとはまだまだ謎が多そうです。

本日はここまで。
次はイヌの身体について調べていくようです。

お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
愛情が常に貴方の側にありますように。

おやすみなさい。


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