郷愁 散文詩
郷愁 散文詩
郷愁、ノスタルジア、昔へ戻りたいの感情は何でしょうか?
別に昔の生活が良いでもないですが、
昔の見た、感じた綺麗な景色と感情を再び体験したいの気持ちは自分が最近抱いています。
例えば昔の漫画や絵の絵柄に夢中して、それを求めている事とか
子供の頃で読んだ面白い童話の本を再び読むとか
脳の中で存在して居なかった遠い国の海辺の故郷の幻想を見えるとか
自分が古ギリシャの豚飼いだった、広い山谷で妖精とニンフと暮らしている、この様な夢も:
雪の降るある日、悪巧みの山神と悪知恵を働き
山中の眠る王の洞窟に入り
彼が隠していたブドウ酒を盗んで、その後麓の小川でそれを飲んで
残した分をそのまま涼しい小川に流させていく
霞の残り粕を豚の餌にする
歌いながら、葦の笛を吹きながら
山中の幽幽たり谷を俯瞰する
やがて河の流れに宥めて
その河岸の何処か石一つを枕にして微睡に堕ちる
綿の厚衣は雪白を増して暖かく
そのまま一冬を過ごそう
雪が溶ける時も来る、淡い草木の苗は衣を破ろう
春霞切り下げ、春鳥が我らを挨拶する時が来るとして
綿布団よりぼろ切れを着る事になった我らたち
幽冥の河の中で浮遊する思想が
我が儘夢中で何にも気にしていない
私の魂がこの様に21世紀我が家での白昼夢の中
ギリシャの何処かの山へ辿り
存在しない前世の光陰の中に遊学していたかも
草木に翩翻(へんぽん)自在するの蝶々としてではなく、
白雪の布団の下で動けず眠る冬の豚として
私がこの浅はかの回想夢(かいそうむ)を見て
忘れと云ふ微々たる酔いどれも留まれず
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