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経済学部・商学部出身、金融業新入社員の方々へ(3)

皆さんおはようございます

為替レートは法人、個人、新NISA、外国人にとって重要であり、根拠をもって見通しを立てられれば内外から頼れる存在になります。

一方で見通しの依頼に答えられなければ、「経済学部なのに、商学部出身なのに」といった辛辣なウワサが広まることになります。

まず、為替が動く最も大事な要因は内外金利差だといえるでしょう。ドル円レートで言うと、日米の金利差になります。よく新聞に出てきますが今どのくらいの水準なのかパッと言えますか?

為替レートと金利水準は毎日チェックしておく必要があります。特に為替レートは過去損得した人が多く、すなわち記憶しているお客様も多いと思いますのでしっかりと今日(昨日)のレートを覚えておきましょう。

昨年23年は128円から152円の間で、なんと18%も開きがありました。1億円ドルをもっていたら、だいたい8千万円に目減りしたことになります!

また金利差は策ね4%ポイントも開きました。そのため、米国に資金が流れ、よってドルが買われて円が売られました。従ってドル高円安になった構図です。

主にこの金利差は米国金利が上がったことが要因です。米国金利は3%程度から5%にまで上昇しました。

一方日本の金利は、やれ利上げ利上げと言ってましたが、1%にも満たず金利差に貢献したのは1%以下です。

相関関係は大学で習ったと思います。為替レートをYに、金利差をXにすると、相関関係は0.86もありました。なお、相関関係の最大値は1です。また150円近辺で高止まりしていることがわかります。これは急激なレート変動を嫌気した財務省が為替介入を行ったことでそれ以上円が売られなくなったことを示しています。

本日はここまでです。次回は金利の上下に影響する金融政策が注目する物価についてみていきたいと思います。

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