丁寧な所作、品ある行動って良いよね

皆さん例えば、クタクタになって帰ってきたとき、持っている自分の荷物はどうやって置きますか。

以前の私「あぁ〜!疲れた〜〜!!」
スマホを布団にポーイ!!
カバンも床へボトッ!!!

これ、良くなかったよなぁと思って、最近は「丁寧に置く」ことを意識し直しました。


荷物をゴトッ!!っておいたり、
扉をバタン!!って閉めたり、
なんかそういう大きい音がたつ行動をする人を、私は長年
「なんだ…?イライラしてる?怒ってるの?」
と認識してまして、無意味にビクビクしていました。
振り返ると、あぁなんだ私もやってたなぁとか思って。
単に疲れてて、他を労る気持ちが無い、自分の事で精一杯。そんな状態なのかなって。


そんな事を思ったのは、最近めちゃくちゃ引用している、ひすいこたろうさんのショートを見たからでした。(引用しようと思ってたけれど消えている…?本の紹介で、臓器と話せる人との会話の中での話でした)

丁寧な所作は體が喜ぶ。
それは、自分の體に対する敬意でもあり、触れる物や、その場にいる人も気遣った思いやりだったりするのかなぁって思ったんですよね。

周りからは変な目で見られるんですけど、例えば私の不注意で持ってるものを落とした時。
「あぁっ!ごめんね痛かったね大丈夫!?」とか声をかけて、ぶつけたところを撫でたりするんですね。
ちなみに動物にも普通に話しかけたりします。

付喪神という概念、わりと好きなんですよね。
大事にされた道具には、魂が宿って動き出す、という。

本当に魂があるとかないとかは問題じゃないし、私自身いつからそれをやってるのかはよく覚えてないんですけど、なんか身についてました。
それが人間相手にも発揮出来たらもっと素敵になれるなぁ…これは今後の伸びしろですね。どん底からなら伸びしろしかない。ワクワクしますね!


そうやって、丁寧な所作をするというのは、あそびがないと出来ないなって。
自分のことしか見えていない、疲労で他が目に見えない、自分を癒すので手一杯!!
他の人!知らんよ!!自分の世話は自分でやって!!!
そういう状態だと、丁寧な所作・動作ってできないよなぁと。
これもまた、「空き霊」に繋がるのかもしれないですね。


分かってらっしゃるとは思いますが、敢えて書いておきますね。
ここでいうあそび、というのは、余裕やゆとりのこと。

例えば…線路の継ぎ目。
線路って、キッチリ敷き詰めているんじゃなくて、つなぎ目の所にわずかに隙間が開いてるんですね。
夏になると鉄が僅かに膨張するので、キッチリ隙間なくやっていると、膨張した鉄が変形して上へと盛り上がる。そこに列車が乗り上げて脱線事故…となるのを防ぐためなんですね。

そういう、キッチリやっておくと困る部分に隙間を施すことを「あそびを入れる」なんて言ったりします。動いたり、膨張しても大丈夫な余裕を入れるんです。
折り紙のツルも、隙間なくキッチリ折るより、後で折り曲げる部分に僅かに隙間を空けておいたほうが、キレイな首や尻尾に折れますよね。

「人生には、あそびが必要」なんていう言葉があります。
思いっきり遊ぶ事!というより、そういう
「自分の心に誰かを入れる隙間」を、心の余裕を持っておくことが肝要という言葉だと私は思ってます。

丁寧に所作ができる人の品というのは、自分の感情で心を満たしていない人。心に余裕がある人。
カタカムナの神様は「そこに光を入れるのだ!」と、解説で(80首後の神様のメッセージ結びの句)教えてくれています。

光、それは力を貸してくれる神さまなのか、物事を肯定的に捉える心なのか、色んな解釈ができます。
神さまは光、というのも、カタカムナで出てくる文言で、79首カムマリハ ヒタマ(神鞠は陽珠)。
(解説では体の中の太陽そのもの!と書いています)
そして別の首では、11首ニナ タマノワケツミ(ひとは、広い意味では神様の分身)。

それらを繋ぎ合わせると、光=神=他人
と、考えられませんか。
そもそも日本はアニミズム・自然信仰の国です。
自然そのものに神が宿っていると考えていた人たちだから、自分以外の他人にも当然、神が宿っていると考えていたと思います。
それの結果が思いやり・配慮という形で現れているんじゃないでしょうか。

情けは人のためならず。
モノにも自然にも、自分以外に時間を割けることが「心に光を入れる」ことかもしれません。
私は、大学で幼児教育を専攻していました。そこの先生も言っていた言葉を思い出しました。
「いい先生っていうのは、業務終えたあとで、どれだけ担当の子たちに想いを馳せられるか、だと思うよ」
いい言葉だなぁと、心に残り続けています。

丁寧な所作、品があって余裕のある行為。
それは物へ対してのみならず、その場にいる人にも配慮した、光の行動だなぁ、と思った話でした。

2024.0802

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