推し(夫)とのペア香水作ってもらった話

推しとペア香水、作ってみたい!

結婚式の2日前、わたしと夫は神戸に赴きました。
前々から気になっていたオリジナルフレグランスのお店「Dance」さんにて、人生の節目を彩ってくれる香水を手に入れるためです。
今回のnoteは、その体験の備忘録。

こちらのDanceさんはカウンセリングシートの提出や対話を通し、一人ひとりに合わせてオリジナルの香水を調合してくださるお店。
自分の香水はもちろん、「大事な人(2次元3次元問わず)」の香水もイメージをふくらませながら作ってくださるのです!

某アイドルグループを推していたわたしなので、Twitterで「推し香水作ってみた!」というレポを見ては「香りで推しを表現!雅!素敵!ロマンの塊!!」とうっとりしてました。ただ、同時に「自分でやるのは…香りもの全然詳しくないし…お試し!ってお気軽に出せる金額じゃないな…」と尻込みもしてた。
憧れとして「推しの概念でオリジナルの香水が作れる」ということは頭に残っており、今!!というタイミングが来たらやってみたいことのリストに挙げていました。

このたび心の底から推したい夫と出会い、一生推します宣言を結婚式でするにあたり、これが前々から思っていた今!というタイミングでは?とピンと来たわたし。

「結婚式準備頑張ったご褒美にさ、ペアの香水とか作らん?式でつけるやつ」
「そんなんあるん?自分らで作るんやったら自信ないで」
「ちゃうねん、プロの人が好みとかどんな人かとか話聞いて調合してくれはるんやけど」
「ええやん!作ってもらお!」
「あとな、2セット欲しい。夫が作るペア香水と、わたしが作るペア香水でそれぞれ買いたい。自分から見た自分と、夫から見た自分、また別物やん?逆も然りやし。夫ってわたしのことそんなふうに思ってるんや〜って知ってニコニコしたい」
「なに、なんか恥ずかしいけどやりたかったの?ええよ、記念にもなりそうやし」
こうして夫からもOKをもらい、神戸への香水作りの旅が決定しました。

いざ、神戸のお店へ

わくわくしながらその日を待ち、いざ当日!神戸のお店へ。
白い店内で、キリッとした女性スタッフさんが出迎えてくださいました。
「いらっしゃいませ!ご予約の方ですね。珍しいご依頼なので内容確認しても宜しいですか?」
先方を少々混乱させてしまっていたらしく、「すみませんややこしくて!」と夫から見たペア香水とわたしから見たペア香水が欲しいんです、と説明。
「新しいですね!わかりました、やってみましょう」

まずは5種類ある香りから自分好みのもの、相手に合うものを1つずつを選びイメージの大筋を決め、そこから個性を表現した香りを重ねる作業に移ります。
事前に記入してお送りした、自分とペアの相手のカウンセリングシートを元にいくつか質問を受けながら進みました。質問は「服装の系統はどんなものが多いですか?」といった本人のイメージを固めるものから、「奥様の作る料理で1番好きなのは?」というようなものまで様々。
「旦那様から見て奥様に似合う格好は?」と聞かれた時に「ワンピースですかね、本人も好きそうだしかわいいので」って言われたのはちょっと照れた。

和やかに調香が終わって、それぞれのペア香水をかがせてもらいました。
まずはわたしのペア香水から。

自分用香水は、甘くて爽やかなフルーツと石鹸の匂い。落ち着いてリフレッシュ出来るような、居心地のいい美容室のシャンプー後みたいで万人受けするイメージ。歳相応で明るい感じ。フルーツ大好きです!食べることも好き!元気になれる感じの香水欲しくて探してますってお伝えしたので、それを全力で汲み取ってくださった感じ。普段着のわたしです。

これとペアになる夫用香水は、柑橘とアクアっぽい?爽やかな香り。甘いけどくどくなくて、柑橘齧ったような苦みがちょこちょこ混ざる。
オフの夫のラフさと可愛らしさが浮かぶような、等身大な感じ。終盤にかけて人肌っぽいえっちだけど落ち着く匂いがする。ムスクですね。(カウンセリングシートに「可愛さとセクシーさが同居してる感じです」ってアホ丸出しの一文を書いたからかもしれない)
かいだ時に解釈一致すぎて笑っちゃった。可愛くて甘くてあったかくて落ち着く。わたしから見た君はこれです。

続いて、夫のペア香水。

夫の自分用香水は、ちょっとスモーキーな苦さのある香り。お高くてお洒落なお洋服屋さんがパッと出てきたかな。品のある落ち着いたイメージ。色だとしたらベージュ〜栗みたいな茶色。スーツ似合いそうな、ちょっとフォーマルな洗練された匂い。

これとペアになるわたし用香水は、いろんな種類のお花が混ざってて女性らしい、終盤にかけてパウダリーで柔らかくまとまる、包容力のある感じ。メイクも服もしっかり決めた仕上げとして纏いたい、普段のわたしより少しだけ大人っぽい匂いかな。

この香りをかいだ夫がめちゃくちゃテンション高くなってて面白かった。「めっちゃいい!めっちゃいい!お花だ!お花の!すごい、あ〜いい匂い、俺これ好き、めちゃくちゃ好きかもしれん、これがしっくりくる…」ってムエット一生スンスンしてた。かわいかった。一生使おうって決めました。

調香師さんが「奥様が作られたペア香水と旦那様が作られたペア香水、片方を入れ替えても相性のいい香りにしてます。お好きな組み合わせを楽しんでくださいね」って言ってくださって感動した。その道のプロというのはすごいのですね。

作ってみてまとめ

めちゃくちゃ楽しい1日だった!
頭の中でのイメージが輪郭を持った感じがして、普段の自分たちによく似合う香りに仕上がったことがとても嬉しかったです。夫が作ってくれた香水も、自分からの目線とは違うけど素敵で好きな香りでよかった!気分に合わせて使い分けて、2人でこっそり目配せしてニコニコしよ。
あとね、やりたいなら行くべって感じだった夫が終始楽しそうで、それもわたしとしては嬉しかった。提案を一緒に楽しんでくれるパートナー、いいよね。夫、ありがとうね。

結婚式では、お互い相手に作ってもらった香水をつけました。夫が作ってくれた柔らかくてみずみずしいお花の香りが、一番幸せな日を彩ってくれました。

ペア香水作り合い体験、お互いの解像度も上がるし、とっても良い記念になるし、素敵な思い出になってくれます。興味があったらぜひ行ってみてください!
Danceさん、本当にありがとうございました。
我々夫婦も10年くらいの節目節目で、またペア香水を作れたらいいな。イメージも変わるだろうし。

というわけで、今日はおしまい!
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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