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王さまの本棚 47冊目

『ぐるんぱのようちえん』

西内ミナミ作/堀内誠一絵/福音館書店刊

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この本はツイートで友人の言葉を引用したように、

ニートの臭い象がハローワークする本

なわけですが、この『おとなから見た視点』って、とてもおもしろいなって思うんです。どうしても子どもの目線に立ってしまいがちな絵本を題材にして、おとなの視点でバサっと切ってしまうところが、痛快だなあって。
(しかも彼女、子どものための絵本としてのぐるんぱの大ファンなんですよ)

後ろ暗いところ、というのは、わたしが仕事を辞めてしまったことに関係していて、ようするにわたしも、ぐるんぱみたいにくじけずに、働きたかったんだと思うんです。

ぐるんぱのようちえんでは、ぐるんぱがいろんな職業経験をして、それまでに培っていた経験がようちえんにおいて全部活きていますよね。わたしは、と省みたとき、これまでの人生においてわずかなインプットしかしてこなかったので、それが少し不安なんです。
就活も学生時代の勉強とは全然違う分野でしていましたし、それは人生経験を増やす意味で、若いうちにいろいろしておくのはとてもいいことだったとは思うのですが、けっきょく挫折してしまって。挫折のときの苦しい感情は仕事を続けていれば得られなかったものだけれど、感情なんてものは、100万人人間がいたら、100万通りの生き方において、100万人が感じるものなので、生かすか殺すかは別として、あんまり意味がないように悲観しています。

そう、経験を何かお仕事に活かすって、それはとてもうれしいことなんですよね。

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