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王さまの本棚 26冊目

『ドリトル先生物語』全13冊

ロフティング作/井伏鱒二訳/岩波書店

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tweetにあるように、このボール紙の函に入ったシリーズが、ただでさえワクワクを秘めている岩波少年文庫を、どれだけ輝かせたことか!
これは誰が買ってくれたんだったかな、母方祖父かな。嬉しいなあ。祖父はもうなくなっているけど、こうして思い出すことができるからうれしい。記憶、おぼろげすぎるけど。もっと鮮明な記憶、あるけど。

ちなみにその下にある『ヴィーチャと学校友だち』から『クローディアの秘密』までは全部岩波少年文庫。古い順に、

・ヴィーチャと学校友だち(函入り)
・こぐま星座/日本民話選(函なし、カバー無し)
・クローディアの秘密(カバーあり)
・ロビン・フッドの愉快な冒険(クローディアとほぼ同じだけど判型がちょっと大きい/最新)

です。

わたしが持っているドリトル先生はクローディアと同じバージョン。
いちばん古い岩波少年文庫は、竹下夢二か誰かの模様の表紙じゃなかったっけ……夢?かもしれない?ので、信じないでください。とにかく、ヴィーチャが最初のバージョンではなかったと思います。たぶん。

そして再びtweetにもあるように、いにしえのmixiネームはオシツオサレツでありました。函のイラストにある、両頭動物ですね。(たいへんに賢くて)人見知りというところがわたしと似ているので、拝借した名前でした。()内は憧れです。わたしの頭の出来は大変に残念でございます。
そこで知り合った人たちからはオシツさんと呼ばれるので、あまり目立たなくて気に入っています。ちょっと人ごみにおいて叫ぶにははばかられるハンドルネームも、あまたのブログサービスを渡り歩く中で使ったりしていたので。イヤー恥ずかしい記憶の扉がバターンバターン!!!よくあること、よくあること!!!!!(気休め)

ドリトル先生はそれこそ、えーといつのお人だ、シリーズ1冊目の『アフリカ行き』が1920年出版だったそうで、指輪物語よりずいぶん前なんですね。
これも黒人の描き方が差別的であります。博愛のドリトル先生ですら、けっこうひどい。たぶん動物に対してのほうが優しい。

とはいえ、このシリーズにおける、お金はなくともやさしくのんびりとしたドリトル先生の人格から発生する雰囲気は何物にも代えがたく、そこが人々をひきつけてやまないのではないかと思うのであります。ちなみに、映画とはまったく雰囲気が違うので、原作を強く強くおすすめいたします。

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