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王さまの本棚 84冊目
『羽衣ミシン』
小玉ユキ作/小学館文庫
84、羽衣ミシン
— 安野ニツカ (@nienoedda) August 10, 2020
古本屋で立ち読みしてて、立ち読み自体はあまり好きではないのだけど(元書店バイト)、涙が止まらなくなってレジに駆け込んだ漫画。好き……好き……うわーん!知らない人に説明すると、泥臭くないハチクロ。 pic.twitter.com/k7KGGNtzYh
さて、久々の、王さまの本棚であります。
これは、学生時代に母の本棚で読んで、実に10数年経って古本屋で買った一冊です。
最初に読んだ時もすごく好きだったのですが、再会したとき鼓動が高鳴って赤面するのがわかりました。うわあ、出会っちゃったどうしよう―!って、いったん本屋を出てから中に戻り、ようやく手に取って立ち読みしてウルっと来て、これはまずいとレジに駆け込みました。
お話の雰囲気を簡単に説明すると、おとぎ話のフィルターできれいに漉し取ったハチクロです。
『ハチミツとクローバー』、羽海野チカの名作です。連載当時から単行本で読んでいましたが、ああこれはおとぎ話みたいな恋愛の物語じゃなくて、泥臭い、芸術の物語なんだなって思っていたのです。そこが『羽衣ミシン』とは大きく違うところ。こちらはどこまでも透明でうつくしくてロマンティックな物語です。
ところで、王さまの本棚シリーズは1冊につき500文字くらいを目安に書こうと思っているのですが、さいきん読書も物書きもはかどる体調ではなくて、スマホばかり見てごろごろしておりました。まあ今日はリハビリということで。
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