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王さまの本棚 33冊目

『地底旅行』

ジュール=ヴェルヌ作/石川湧・石川布美訳/小松修カバー絵/エデュアール=リュー本文挿絵/偕成社刊

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見てーーーーーーーまずはこの表紙見てーーーーー熱いよね怪獣大合戦!!!!!!!!!
(※本当は古代生物だったかな)この間ダーウィンが来たでやってたモササウルスと似てるよね!かっこいい~~!!

ネタバレるのですが、地球のなかには空洞があり、地上とは違う世界が広がっているという話。ネタバレても何を言っているのかさっぱりわからないと思うし、ぜんぜんこの本のおもしろさに関係がないからご安心。

ツイートでは、『冒険へ向かう道具の準備』について書きました。
これがね、ほんとうにおもしろくて。壊れない限り消えない灯りやら、綿火薬(通常の火薬と違って湿気ても火が付くし、火力も強い)やら、絹の縄梯子100メートルやら。もちろん銃も持っていきます。食料は6か月分持っていく代わりに水は現地調達を期待。なんでや。

この本は、たしか小学生のころ家族で遠出をして、帰りの電車で読む本を買ってもらったんだったかな、電車の中で夢中になって本を読む最初の体験だったと思います。

あと、最初に手にした乱丁本でもありまして、紙が折れたまま断裁されているので、開くと変な形になる、というページが一か所だけあります。出版社に送ったら新しい本がもらえるってわかっていたのですが、なんだか大事でそのまま所持しています。500年経ったら貴重になるかも。そのころには紙の本自体が貴重かもね。

訳も岩波や光文社から色々出ているのですが、そこまではチェックしていません。手に入りやすいもので……と言いつつ、完訳版かつ表紙のかっこいいこちら、偕成社文庫を推挙!

王さまの本棚を書くにあたって、簡単に著者や訳者を確認するのですが、絵本ならそのまま読んでしまうところ、この本は、本自体を読み始めそうになって、いやいやいやいや、今読みかけて散らかしている本山ほどあるでしょうよ!と理性で止めるのに苦労しました。いやいやいやはや。おもしろいです。

32冊目で、「本の魅力を伝えるのは難しいなあ……。」と書いたところ、たくさんの方が、この連載のある日はホクホクしちゃう!というようなお褒めの言葉を届けてくださって、しみじみ嬉しかったです。
いつも読んでくださってありがとうございます。
あなたの心の中の本棚に潜り込めたら幸いです。
(本棚って、リアル本棚と心の中の本棚とありますよね!)

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