2021年以来の最初のIPOの波と企業内AIの将来

みなさん、こんにちは、ニールです。以前はシリコンバレーで働いていましたが、日本に移住してAIスタートアップに取り組んでいます。毎週このニュースレターをあなたの受信トレイに届けるために、こちらで購読してください。

今週の最大のテックニュースは、間違いなくIPOの連続発表です。まず第一に、ソフトバンクは、そのポートフォリオ企業の1つであるArmがIPOを申請することを発表しました。Armは英国に本拠を置き、世界中のモバイルデバイスの99％で使用されているチップデザインを生産することで知られています。Armはもともと2016年にソフトバンクによって320億ドルで買収され、IPOによって600億ドルの評価額に達すると予測されています。

次に、今週、IPOを申請したのはInstacartです。Instacartは、食料品の買い物客が注文を作成し、ショッパーが食品を見つけて配達することができるマーケットプレイス企業です。Instacartは実際に、食料品のデリバリーに対するコロナウイルスによる需要が減少したため、2022年に民間評価を250億ドル削減しました。しかし、現在、Instacartは5四半期連続で利益を報告し、アメリカで2021年末以来のベンチャーファンド支援を受けたIPOの一つになる見込みです。

最後に、金曜日にKlaviyoもIPOを申請しました。これは、公開市場が消費者向け企業とB2B企業の双方に可能性を示しています。Klaviyoは、データを使用してマーケティングアウトリーチを自動化するのを支援する電子メールとテキストのマーケティング自動化プラットフォームとして知られています。Klaviyoは特別であり、それは何年もの間自己資金調達を行っており、創業者の一人がIPO時に会社の驚くべき38%を所有している、非常に珍しいケースです。さらに、Klaviyoは年間売上高が57%増加し、他のソフトウェア企業における景気の減速傾向に完全に逆行しています。

IPO以外のニュースでは、マッキンゼーが内部用AIチャットボット「Lilli」の導入を発表しました。この内部ツールは、コンサルタントがマッキンゼーの膨大な内部データベース（文書、知識、専門家など）にアクセスするのを支援します。バックエンドにはどのLLMも使用できますが、マッキンゼーの多くの事例研究と知識がこのツールを特別なものにします。個人的には、今後数年であらゆる企業が類似のツールを導入することを期待しています。（実際、それが私が日本市場向けにスタートアップで開発している製品です。）

最後のニュースは、オープンソースモデルがOpen AIのような既存のモデルに追いつこうとしていることです。AIコーディングコパイロットツールであるPhindは、MetaのLlamaモデルを微調整し、一連のコーディングタスクでGPT-4を上回りました。将来は、最良の結果が個々のユースケースに高度に調整されたオープンソースモデルから得られる世界になりつつあります。これは短期的には、すでに存在するよりもGPUと計算リソースに対する需要がますます高まる可能性があることを意味します。