病んだからインドの聖地でヨガ合宿に参加してみた
インドの山奥にあるヨガの聖地リシケシ。
世界中からヨガ修行に人が集まる街。山から綺麗なガンジス川が流れる街。
社会人やってたら普通に病んで、自分を変えたかった。
心も身体もリセットしたかった。
だからインドのヨガの聖地リシケシでヨガ合宿に参加してみた。インド女一人旅の記録です。
首都デリーから聖地まで
ニューデリー駅から6時間くらい。電車に揺られてハリドワールという街に着いた。
女一人旅。初めての街は少し怖いから、無愛想に駅前をズンズン進んで、リキシャと交渉する。
ハリドワールからヨガの聖地リシケシまでは約1時間。
いくらで行ってくれるだろう…とドキドキしながら値段を聞いた。
700ルピーという。
高いのか安いのかわからない…。
けどどうせぼったくってるはず。
だからめちゃくちゃ強気に交渉したり、
「もういいわ」って立ち去ったり、
もっと安く行ってくれる人いるカァ?!って叫んでみたけど、700より下がらなかった。実力不足。
途中で降ろされてしんどい
1時間くらい進んで、だいぶ目的のヨガ道場にも近づいた。
リキシャって高速乗れるんや…と感心してたら運転手がいきなり、
ここで降りろ!この先は洪水で車の乗り入れができない。自分でローカルリキシャを捕まえるんだ、OK?
とか言い出した。
OKちゃうがな?!乗り入れできないのは分かったけどリキシャはテメーが捕まえろ、できないなら600くらいしか払えない。
そう言ったけど、それでもやってくれなかった。またもや実力不足。
知らない街の道端でリキシャを捕まえるのはハードルが高かった。
さっきまで乗せてくれてた運転手が去っていった時、孤独を感じた。
気合いで道場到着
それでもなんとかリキシャを捕まえて、道場手前の橋までこぎつけた。
その後は炎天下の中ひたすら徒歩移動。
めちゃくちゃ坂道。道場は小高い崖?の上にあった。
しかもすごい遠回りで行ってしまった。
無事に到着した時は顔も真っ赤で汗だくでボロボロ。泣いた。
早寝早起き&ヨガ、そして読書と散歩の日々
道場は敷地内にヨガホール、宿舎、図書館、食堂、マッサージ施設などなんでも揃ってる。地方のちょっと寂れた国立大みたいな雰囲気だなと思った(笑)
けど、崖を登った場所にある分見晴らしが最高だった。
ガンジス川と対岸の寺が見える。
そこでのんびり、日本のことを忘れて過ごした。
時には読書でインドの歴史とか宗教とかを考える。
道場仲間と誘い合って、語ったり、周辺を散歩したりもした。
ヨガスタジオがめちゃくちゃあるエリア、
ガンジスビューのカフェ、
有名な別のヨガ道場とお寺。
それまでのインド旅とはまた違う雰囲気だし、歩くのがすごく楽しかった。
道場に来る日本人
みんなすごい。
色んな理由があって来るから、濃い人と出会えたなぁと思う。
離婚してずっと泣いてたけどまた立ち上がってインドで働く女性。
日本で働きながらも時間を見つけては道場に通うお兄さん。
みんな道場愛に溢れていて、道場の歴史やインドの旅情報など色んなことを教えてくれた。
普通に生きてたら出会えないような素敵な出会いがあった。
時間と労力をかけて行った甲斐ある。
合宿を終えて
最終日はめちゃくちゃ寂しかった。
毎日毎日指導してくれた先生たちと、一緒に語り合った道場仲間とさよならしなければいけなかったから。
それでもこれが道場なんだよなぁ。
人の出入りが常にある。
出会いと別れの繰り返し。
体調とかメンタルは、思い返せばめちゃくちゃよかったと思う。
無駄な心配とか考え事とかをしない分、
気持ちに余裕ができて色んなことを吸収できた。
デリーに戻る
来た道を戻る。
道場からハリドワールへ。もうリシケシでリキシャを捕まえるのも怖くない。
しかも帰りは400ルピーくらいでいけた。やす!嬉しい。
ハリドワールにて
列車の駅がある場所、ハリドワール。
ここもここでヒンドゥー教の聖地で、流れるガンジス川で人々が沐浴する様子は日本の流れるプールにしか見えなくて笑った。
川の流れをいい感じに人工土手で囲って沐浴しやすくしてたから。
その土手に座って川と沐浴する人々の姿を眺めた。
自分も冷たいガンジス川に足をつけて、こんな感じかぁとなった。
電車での出会い
再び長距離列車でデリーへ。
向かいに座った女の子とずっと喋ってた。
親に言われて好きじゃないことを仕事にしたとか、
それでもやってみたら面白いよねとか。
笑顔が可愛い彼女の名前は、ヒンディー語では笑顔を意味する言葉だった。素敵だ。
それぞれの駅で下車
彼女が先に降りて、いよいよリシケシ旅も終わる感じがした。
オールドデリー駅に着いたのは夜22時頃だったと思う。インドで外を歩くにはありえない時間。
インド人のカップルたちにお世話になりまくって、なんとかホテルに戻ることができた。
コバエ飛ぶ部屋で眠りについた。
充実した旅だった。
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