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USCPA合格体験記。1年間毎日2時間

こんにちは、にだです。

A校からUSCPAの合格体験記についての寄稿依頼が来ていましたので、下書きとして記事を書いてみました。テクニック論的なものや各科目の論点的なところは過去に投稿した記事のリンクを貼っておきますのでご参考になれば幸いです。

私は米国駐在時にUSCPA試験を受験しました。一時中断していた時期もありましたが再開してからは1年間毎日2時間(たぶん365日で2時間勉強しなかったのは本当に1日くらいだと思います)。中断→再開で毎日2時間を確保できたのは意思の問題もあるかもしれませんが、コロナによって仕組みとして時間確保がし易くなったことが一番大きいと思います。

コロナ前は仕事柄米国内出張が恐らく年の半分。それに会食も加わってましたので、勉強道具を出張先に持って行ってもなかなか集中出来ませんでした。これがリモートワーク、移動制限で大きく変わります。そして本格的に勉強開始です。USCPA受験時の私のスペックはTOEIC840点、英語の書き物には駐在中ということもあって日々触れる環境でした。あと簿記2級保有。

全体を通して言えることは、継続し続けて丁寧に学習をしていけば合格の道が見える資格だと思います。私の場合仕事と育児のバランスから子供が寝た時間の夜に2時間を毎日勉強し、それを終えたらネットフリックスで動画を見ながらハイボールを飲むというルーティーンにしていました。2時間以上できる日でもあまり無理をして詰め込まずペースを守って毎日やる(AUDで再受験を決めた11日間の準備期間は例外)。総学習時間は800時間程度だったと思いますので365日ほぼほぼ毎日2時間ですね。現在受験中の方、これから受験される方、応援しています!

1.1科目目(FAR)
noteで初めて書いた記事でもありますが、以下がFAR合格時(77点)のまとめ記事です。

私は簿記2級を持っていたので何となく仕訳だったり、工業簿記の考えは過去の遺産が残っていましたがそれでも量が多いので1つ1つ丁寧に学習していきました。FARが最初の受験科目だったため、こういうルーティーンをやっていけば合格できる、という指針がなかったため勉強方法が確立していなかった時期です。科目毎にA校の教室講義動画、eラーニングの質が異なると思いますがFARは教室講義が関連項目をリンクさせてくれたりと分かり全体の流れを掴み易かったので良かったです。Ver 7.1かな?あと量が多いのでやらないチャプターを決めました(詳細は貼り付けているリンクに)。FAR4–5のTBC問題を解くには1-2の知識が必要になるので復習は3-4主体にしてやるのもありかな、と。あとこの頃はAICPAリリース問題の存在にあまり気づいておらず2年分しかやっていませんでした。その後の3科目では重要性に気づいてやっていますので講義やMC/TBS問題をある程度やったら本番のレベル感と想定している出題傾向を把握するためにリリ問は大事です。出題傾向の変化を考えて私は直近3年分をやるようにしてました。

やらないチャプターを決めたりと正直未完成部分もありましたが3ヶ月程の学習期間で「もうこれ以上記憶を維持できない!」と思い試験申し込み、受験後の感覚はまぁギリギリかな?と思っていましたが77点で合格。受験3週間前に受けたA校模試がなんと42点!(実質50点)この時は焦りましたが全く分からないというか、ちょっとした理解間違えでの不正解が多かったのでブラッシュアップを3週間で行うとして受験日を変更せず。

2.2科目目(BEC)

次は簿記繋がりで工業簿記のあるBEC!この科目が一番相性が良かった気がします。学習時間も2.5ヶ月程で82点で合格。以下ポイントのまとめです。工業簿記は理解、他は暗記がポイントでした。

WCがあるので苦手意識がある方もいるようですが、A校の教室講義説明で3題同じようなテクニックを抑えることで5点くらいは取れそう!という解説がありこれは参考になりました。あとはキーワードをA校のWC専用テキストを見ながらある程度覚えておく感じです。米国駐在中で英文メールなどを毎日書くのでこの点は有利でした。BECを無事合格し、USCPAはこういうやり方で1つ1つ合格できるんだな、と型が出来たな、と自信を付けた時期です。さぁ、この先に落とし穴がありました。

3.3科目目(AUD)

来ました私が4科目で唯一一度落ちている科目です。2科目までと同様の学習方法でインプットをしたもののリリ問をあまり復習せずに受験。受験時の手応えはまあそんなに悪くない、ギリギリか?という程度でしたが70点でfail。ここから11日後の突貫工事に入り再受験で89点。ここでUSCPA試験は間違えてはいけないカテゴリーと基礎問題がある、と思い始めます。倫理観を問うところ、全く間違った監査意見を出してしまうとか。横断的に場合分けして各々のケースを理解しておく必要があるAUDは理解が曖昧だとあれ?あれ?と試験中にドツボにハマってしまうことになるためA校テキストを精読し場合分けもチャプターを跨いでいるものは自分でまとめをしました。リリ問の論点は特にTBSでは頻出問題も多く、重要でした。私がどうもがいたかは↓を参照下さい

4.4科目目(REG)

さぁ、いよいよ最後の科目です。実はこの時駐在からの帰国が決まっており、3月中には何としても合格しておかなければならなくなりました。そうすると3/10までに受験が必要!残り時間がない、AUD再受験のロスが悔やまれつつも完全暗記科目なので自分が米国株投資をし確定申告をするイメージを常に持ちつつ学習。また業務で株式売買や統合などをちょうど検討していたため税務簿価、basisの考え方などもそれとリンクさせて実務を意識しつつ暗記に飽きないように。ギリギリではあったものの無事76点で省エネ合格!これで4科目全科目合格。

全科目を通じてA校以外の教材は使っておらず(リリ問以外)。リサーチ問題も特に対策はしておらずマルチワード検索で検索をして場当たり的に対応。

アラスカ州の出願でしたが、まだライセンス手続きはしておらず、単位が足りないはずなのでこの辺りお金をかけてまでやるか悩み中です。USCPAを受験、合格し新たなキャリアで、というところには今のところ至ってはいませんが会計税務監査と事業運営には欠かかすことの出来ない要素を勉強したことは血となり肉となっています。日本も税金が複雑なのでライセンス取得後は税理士か、他資格に勉強も開始してみようか、と、最近相続税贈与税などの話をしながら考え始めています。仕事をしながら1年間毎日勉強をし続け、結果を出すという成功体験だけでも受験した意味があったな、と思っています。




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