見出し画像

ごめんなさい #詩

換気扇だけが永遠に回ってる
日が差しても
照らすのは誰もいない狭い部屋

隙間からすり抜けて
人混みすら避けて
歩くスピードで毎日早送り

全てを噛まずに
飲んこんで
薬飲んでただ待つだけ

誰かの声なんて
雑音でしかなくて

誰かを照らした街頭を
横目に星の光らない空を見上げる

親の名前なんて忘れた
ここは誰も来れない
僕だけの世界
誰にも来て欲しくない世界

換気扇だけが永遠に回る
夕陽に照らされた部屋に
僕の影だけが伸びていく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?