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樹木希林とサシでごはんを食べちゃった人

ニコスクスタッフの ”おかーちゃん” です。

今回は自己紹介をしたいと思います。不思議なタイトルですが、しばしお付き合いください。

私は「松坂世代」と呼ばれる1980年代組です。これまで主に、テレビ番組をつくってきました。

最初は、TBS「はなまるマーケット」のAD(アシスタントディレクター)。次に、TBS「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」でリサーチや構成を。そして、日本テレビ「news zero」などの報道やバラエティ番組、NHK「世界はほしいモノにあふれてる」、フジテレビの報道特番など・・
本当に、テレビがいろんなことを教えてくれました。

40歳目前に、同世代の友だちより1、2歩くらい遅れて出産しました。

フリーランスだったので、手厚い手当どころか産休も育休もありません。ただ、時はまさにコロナ禍まっただ中。オンライン全盛の時流を味方につけ、産後1週間で授乳しながら、 ”首から上”だけ会議に参加したりもしました。

私が通った中高一貫の私立女子校は、キャリア教育にも熱心で「◯◯ちゃんのお母さん」「〇〇さんの奥さん」という肩書きだけでなく、きちんと”自分の名前”で呼ばれる、自立した女性になれるように!社会で活躍できる女性に!と教えられたものです。

そんな教えの甲斐もあってか(?)結婚もせずに、頼る会社もなく、自分の名前だけを名刺に仕事をしてきた私が、ある日急に、世にいう「お母さん」の仲間入りをしたわけです。初めての育児は驚きの連続でもありましたが、と同時に・・

子育てこそ 最強の自己啓発だ!

と思うに至りました。

これまでも優秀なクリエイターが闊歩するこの業界にあって
「自分らしさ」とは何かモヤモヤしたり・・自己啓発系のビジネス書を読み漁ったり・・「で、作りたい番組があるの?」「やりたいことは?」と聞かれると
グウの音もでず、急に肩身が狭くなったり・・

それでも(今思えば)そんな青くさい”自分探し”を 一瞬でもろとも吹き飛ばすハリケーンが、子育てです。(あくまでも私の場合です)

咄嗟に「ダメ!」と叱るにしたって、なんで「ダメ」なのか・・自分軸を求められる。何がダメで、何ならいいのか。それは、ただの気分や大人の勝手なエゴじゃないのか!?自分軸がグラグラ、ブレブレだと、自己嫌悪や反省ばかり。

「で、あんたはどうなのさ?」
「どう思うのさ?」
「どうしたいのさ?」
と、言葉も通じない赤子の時から日々たたみかけられます。

始まったばかりの「子育て」は”自分”を知る連続です。子どもに何かを教えてあげるなんて、神の領域。まだまだ到底たどりつかず・・ずーっと、教わってばかりです。ひとつだけ心がけているのは、そんな”私”と”この子”は、全く別の人間なんだ、と意識すること。言葉にすれば当たり前ですが、ドタバタな毎日では「私だったらこうするのに!こうしたらいいのに!」とすぐ頭をよぎるので、自分にいつも言い聞かせています。

ニコスクが始まるにあたり、考えました。

今なら、何をやりたいか。できるのか。映像の世界と、教育の世界が交わったら面白そうだな。この場でいろんな人と交差して、新しいアイデアやスキルを身につけられたらいいな。そして、それがまた、誰かのヒントになったらいいな。

奇しくも、ここで自分の名前ではなく”おかーちゃん”と名乗ることにしたのは(なりゆきや勢いもあるけれど)世のお母さんやお父さんたちに、仲間入りさせてもらった敬意を表して。

かつて中高時代の先生に言われた「自分の名前で活躍できる女性」には逆行してるかもしれませんが・・でも、今だからこそ、当時の先生たちに言いたい。

「子育てて、すっごくクリエイティブじゃん!!!」

私は”おかーちゃん”として、自分探しのまっただ中です。

自分軸がブレそうな時、悩みを打ち明けたり、いいアイデアを出し合ったり、助け合ったり・・そんな仲間と、「ニコスク」や「ぬまスク」で出会えたらいいなと思っています。


最後に、タイトルの謎を。
仲良しの仕事仲間が、初対面の方に私を紹介してくれる時、決まってこう言うのです。

「樹木希林さんとサシでごはんを食べちゃうスゴイ人です」

そして、結構な確率で相手も「へえ!」と言ってくれるのだから不思議です。
たまたま、樹木希林さんとごはんを食べちゃった。ただそれだけのことで「へえ!」と言われるなんて、やっぱり希林さんはスゴい人だなあ・・
今後は、「私が出会ったスゴイ人」記事も書いていきたいと思います!

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