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物欲の幻想

次が最後の買い物。
何度もそう言い聞かせ、落ち着けたつもりが

今日もまた、買い物ボタンを押している自分がいることに気づく。

でも手元に欲しいものが届いて

嬉しいとおもった数分後には”当たり前”

になっている。

それが数ヶ月悩んで購入したとしても、なのだ。

それを手にした後の喪失感が上回ることすらある。

人の物欲は無限だ。
あのインスタに上がっていた、これが欲しい。
真似したい。

いつも思っていた

“若いうちにたくさん買ってたくさん好きなことをしよう。”

いつ終わりが来るのだろうか。

物欲の動悸はなに?

憧れのあの人、あの映画のようになりたいから?

誰かに振り向いてほしいから?

いや、ちがう

私が出した結論は、
きっと現状の自分に満足していないのだ。

物を買うということは手っ取り早く叶えられる夢ともいえる。

お金さえ払えば手に入れられる即時的な夢である。

しかし努力して手に入れたものとは違い、
思い入れが少ないため手に入れた瞬間、虚無感に襲われるのだ。

つまり物欲の呪いから解き放たれるためには、
日常生活の満足感を得ることが大切であると考えられる。

とある書籍で
人の安心感は以下の3つの要素から出来上がっているそうだ。

①承認
②繋がり
③挑戦

「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」星渉

とはいえ、自分なりに納得して今があるはずなのに。
私はまだ挑戦したいのだろうか。
誰かに認められたいのだろうか。
友が、仲間が欲しいのだろうか。

とっくに諦めたはずなのに。

人間とは、欲深い生き物である。

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