親の応援で生まれた天才たち

平成30年現在、日本の総人口は1億2,644万人のうち年少人口(0~14歳)は12.2%だそうです。

28歳、大人と呼ばれる年代なった今、年齢を重ねたからといって完ぺきではない人のほうが多いのを知ったし、親に全てをゆだねるわけではないのですが、あのときこうしてくれてたら、そう思うことは少なからずあったりするのです。

いつもどおりアマゾンでKindle漁りをしていると、なぜか魅かれる本がありました。

小林正観先生の「淡々と生きる」という本です。

そのときの私は生きることの難しさを感じていたのでしょうか。

振り返ると将来大きくなるぞ!と夢見た子供時代、続けることの難しさ、クリエイティブな仕事を目指していましたが、感覚的なセンス、そういった周りの鬼才たちとの比較でいろいろなことから逃げ出した結果、つまらなそうと子供ながらに思っていたはずの一般事務職につきました。(もちろんご縁で頂いた仕事なので感謝の気持ちあります。)

私は漫画やポエムを書くのが好きな子供でした。人に評価されるのが苦手でどちらもパタとやめてしまった。

父のお店のお姉さんたちは私の絵をすごく褒めてくれるので、それがうれしくてよく画用紙など買ってもらっていたな。

・・・ついつい、横道に逸れてしまいましたが、この本の中で「手塚治虫とお母さん」という節があります。

とても素敵なお話で、あの天才漫画家の「手塚治虫」さんが生まれたきっかけとも言える小話です。

あるとき授業中に、治ちゃん(本名は「治」)がノートに漫画を描いていた。すると先生が見咎めた。ー『淡々と生きる』小林正観著 第三章 「魂の話」

このあと治ちゃんの母親は呼びだしを受け、注意するよう言われる。

たいていの親はそのまま子を叱るかもしれません。子供が怒られる以前に自分が恥だと感じるから。。。

しかしそこで治ちゃんの母親は「どんな漫画を描いていたのか、ちょっと見せてちょうだい」と真面目に言うのです。

そのうえ、この漫画はとても面白いから続けなさい。と、子供の失敗を叱るどころか褒めて個性だと認めてあげたのです。

なんて素敵なお母さんなんでしょう。

その後も、手塚治虫として漫画を生業にするのか、医学の未知へ進むのか相談するシーンでは、こっちにしなさい、と決めつけるのではなく

「あなたはどちらを選びたいの?」と本人の意見を聞いた上「あなたがどちらを選ばうとも、私はずーっとあなたの味方です」と言ったのだそう。

この話を読んで、ああ、私も親に味方をしてほしかったんだなあ。と涙腺が緩んだものです。

世間体、親の願いもいろいろあると思います。いい仕事につくことがその子にとっての幸せだと決めつけ、本人の意思をないがしろにしている親が多いように私は感じています。

子供の本当の幸せはその子がやりたいことを全力で応援してくれることなんじゃないかなあ。

ありがた迷惑という言葉がありますが、自分は許せないと思ってもあ相手はそれでよし、とおもっているかもしれません。

相手を大きく変えることは難しい、なので自分の思いを一旦据え置き、相手の気持ちになり、自分が変わることで多くの人間関係の悩み事が解決するんじゃないかなあ、と多くの人にも是非しっていただきたいのです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。

この世の中の不安も、早く収束することを祈るばかりです。

2020.03.26 AoI



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