見出し画像

ETFの価格はこうやって決まっている

ETFの価格はどうやって決まっているのかメモ

最近ずっと新興国のETFを調べたりしていて、ふとETFの価格ってどう決まっているの?とちょっと疑問に感じたので調べてみた

ちなみにこの仕組みを知ったところで、投資パフォーマンスがよくなるわけでもなさそうなので、あくまでも豆知識って感じ…


ETF価格の決まり方

1.ETFには必ず基準となる指数がある

→パッシブ運用のETFの場合は、S&P500指数などの株価指数に連動するように組み込まれている
→アクティブ運用のETF(ARKみたいなやつ)の場合は、自社で基準となる指数を決めて公表している

2.ETF会社がPCFを掲示する

ETF会社にはトレーダーはおらず株式の売り買いはしていない
ETE会社は、ポートフォリオコンポジションファイル(PCF)と呼ばれる、ETFの中身となる銘柄一覧表を掲示する

※「福袋(ETF)の中身はコレですよー」と言ってる感じ

3.ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが空売りする

ETF会社じゃない投資銀行などの人たち(AP・指定参加者)は、S&P500のような株価指数とETF会社のPCF(銘柄一覧表)を照らし合わせながら、例えばETFの方が株価指数よりちょっと高い価格で買われていたらそのETFを空売りする

※福袋(ETF)の中身ひとつずつが実際いくらなのかを確認して、福袋(ETF)は500円、中身の合計は実は300円だったら、福袋(ETF)は200円のプレミア価格がついている、すなわち高く売られすぎているという事がわかるので空売りしておく

4.ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが個別銘柄を買う

ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが、PCF(銘柄一覧)の中の個別銘柄を買う

※福袋(ETF)の中身をひとつずつを実際の価格でひとつずつ買う
福袋で買うと500円だけど、ひとつずつ別々に買えば合計300円で買える

5.ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが買った個別銘柄をETFにしてもらう

ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが、PCF(銘柄一覧)の中から買った個別銘柄たちを信託銀行に持ち込み、ETFにしてもらう

※ひとつずつ別々に300円で買ったのを、福袋(ETF)にしてもらうと、最初の福袋(ETF)とまるっきり同じ中身で300円の福袋(ETF)ができる

6.ETF会社じゃない投資銀行などの人たちが買戻す

3.で空売りしたETFの買戻しをする

※300円円の福袋(ETF)が出来上がったので、最初の500円の福袋(ETF)を買い戻す→200円の利益が出る

7.1から6を毎日繰り返す

上記のようにETFが高い時に売り、安くなったら買って利益をとる行為(サヤ取り・裁定取引)が毎日毎日繰り返されていて、そしてETFの価格が決まる


という事で、あるETFの価格というのは、そのETFがたくさん買われたから価格が上がる、需要が高いから価格が上昇するということではないという事



リアクションいただけると今後の励みになります! よろしくお願いします。