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学校がすべてじゃないからね。

娘は学校へ行かないことに罪悪感を持っていた。

学校に行かないといけないという思いが娘の体調不良を引き起こしていたのだと思う。それでも娘は毎日宿題をしたし、次の日の用意もしたし、朝起きて着替えもした。そして行く直前になるとトイレに駆け込み嘔吐した。

学校に行く必要ってあるのか?娘が不登校になって考えるようになった。娘を見ていると辛そうで学校に行かないとダメよ、なんて言えなかった。

私は娘に学校が全てじゃないからね、と言った。行きたくなかったら行かなくていからね、行けるときだけ行けばいいから、と。

小5の3学期はほとんど学校に行かなかった。行きたくないなら無理して行かなくていいよと娘には言いながらも、いつまで行けない日が続くのだろう、修学旅行には行けるのだろうか、卒業式には出席できるだろうか、中学生になっても不登校だったらどうしよう、高校はどうしよう、そもそも不登校のまま行ける高校なんてあるのか、このまま不登校が続くようならフリースクールとか探した方がいいんだろうか、色々なことを考えていた。学校に行かない娘を恥じている元夫に相談できるわけもなく、ただただひとりで悩んでいた。

学校が全てじゃないと娘に言いながらもあの頃の私は出口の見えないトンネルの中にいる娘にどうしてあげたらいいのか分からなかった。



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