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【映画ノート】なんてったって高校生|ブレックファスト・クラブ

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アメリカ/1985年公開/97分
監督・脚本:ジョン・ヒューズ
出演:モリー・リングウォルド、アリー・シーディ、アンソニー・マイケル・ホール 他

お姫様、脳筋、真面目くん不良、根暗の学校で普段全く交わらない5人が懲罰登校を命じられ、徐々に心を通い合わせていく。

スクールカーストって?

その言葉自体は知っているし身に覚えもあるが、改めてスクールカーストってなんだっけ?と、思ったので調べてみました。

スクールカースト(または学校カースト)とは、現代の日本の学校空間において、生徒の間に自然発生する人気の度合いを表す序列を、カースト制度のような身分制度になぞらえた表現。引用:Wikipedia

いつの時代も存在するであろう、学校内社会におけるヒエラルキー「スクールカースト」。1985年当時も現在もその構図は変わりはしないだろう。
小・中・高と、人間性が形作られていく多感な時期に、いきなり残酷な学校社会に放り込まれて、大袈裟ではなくその人の将来にも大きく影響してしまうカースト制度である。
この映画に登場する5人は高校生で、すっかりそれぞれの役割、キャラクターが出来上がっている。

クラブのメンバー

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Claire/クレア[お姫様]…学年でとても人気があり、成績も良いらしいが、本人はそれを気にしすぎてプレッシャーを感じ気味。個人的には学年で1番接点の無いタイプ。

Allison/アリソン[根暗]…変人扱いされて友達もいない。サンドイッチにシリアルと砂糖ぶっかけてコーラで流し込む(心配になる…)自分は結構このタイプに近かった。

昔、TwitterかInstagramが何かで流れてきた画像で、ドリームポップとシューゲイザーに女子二人がビジュアル、メイク、ファッション、髪型などうまい具合にオルタナロックジャンル分けされていて、その時はこの映画の二人だって気づかなかったが、これ観て全てが繋がった。

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John/ジョン[不良]…悪ぶってはいるけど、映画観てると相当な“かまってちゃん”にみえる。みんなを引っ張ってくれるし全員に話しかけてくれるし、実はリーダータイプ。
なんとなくフルハウスのジェシーおじさんっぽいルックス。

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Brian/ブライアン[真面目くん]…日本で言うところの「中学の時イケてないグループに属していた」ってタイプ。だからと言って悩みが無い訳では無い。でもなんだかんだで周りに良いように使われがち。真面目な人は苦労が多いのである。

Andrew/アンドリュー[脳筋]…ラグビー部所属。ザ・運動部。学年でも相当モテるはずだ。自分とは正反対なタイプ。
しかし劇中、意外にも彼の抱える悩みはとても胸に来てしまった。父親に「こうあるべき」と教え込まれてきて、そうでない自分は良くない息子だと、ある種の“呪い”にかかってしまっている。

一皮抜けば皆んな同じ高校生

アンドリューに意外にも感情移入してしまい、思わず涙を流してしまった。
これを観終わって感じたのは、全然違う人種に見えても、やはり皆んな同じティーンエイジャーで思春期真っ最中の高校生な訳であり、それぞれ違いはあれど、抱えてる苦しみや辛さの量は同じなのである。

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