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毎日の問いかけによるコンディション・マネジメントでリモートワークも元気に

リモートワーク、在宅勤務で必要とされているのは間違えなく、健康管理です。基本的なノウハウ情報提供や関連サービスの無料開放などいろいろ動きがある中で、私から発信できるネタは何かと思いを巡らせると、これにたどりつきました。


グッドコンディションは計測から

ふだんの仕事でも推進してきましたが、このご時世で、いよいよセルフ・コンディション・マネジメントが必要とされてきました。自分のコンディションは、自分が責任をもってマネジメントすることが当たり前です。

No measurement、No management.

心身のコンディションを計測するには、

・体温や血圧を計測する(=体温計、血圧計)
・睡眠時間や歩数を計測する(=Apple watchなどウェアラブルデバイス)
・摂取カロリーを測定する(=スマホアプリなど)

など、すでにいろんな計測アプローチがありますが、大切なポイントは、その時点の値だけではなく、定期計測した推移を観察することです。


「今日の調子(気分)」を定期計測する

緊急事態宣言をうけ、リモートワークが余儀なくされている期間に限らず、これからの時代で、もっともオススメしたいのは、「今日の私の調子(気分)はどう?、〇%くらい?」と、毎日問いかけることです。

何かの計測器やデバイスが必要ではありません。単に問いかけるだけ。可能なら、日記かカレンダーかスプレッドシートとかで日付と値をメモる程度で十分です。〇%でなくても、天気マーク(晴れ、曇り、雨)ぐらいでも有効かもしれません。

この調子や気分を定期観測していくことで、

・計測により、診断、対処し、改善できる
・自分のリズムを知る、調子いいとき、調子よくないときのブレ幅を知る
・調子具合が予想される条件や再現性を知る

など、セルフ・コンディション・マネジメントに欠かせない、メタ視点が得られます。

この考えに至ったのは、健康経営で注目されているプレゼンティーズムです。世の中にはプレゼンティーズム尺度はいくつかありますが、アンケート入力の手軽さより東大1項目版を使うことが多くなってきました。

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プレゼンティーズム計測を検温のように

仮に毎日プレゼンティーズム計測していくと、どういうデータになるのでしょうか?

じつは、直近のとある実験的な取り組みで、この設問を毎日問いかけるという出来立てほやほやのデータが手元にあります。

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約20人の平均データの日次推移です。

3月上旬から、リモートワークが強く推奨された時期と、年度末の評価や来年度の人事発令など、イベントごとが重なったにも関わらず、毎日問いかけていく中で、プレゼンティーズムロスは見られず、安定的にキープしている。むしろ若干後半上がっているようにも見えます。

毎日問いかけしていない人のデータと比べられないので、何とも言えないですが、おそらくこの時期の社会的、心理的影響により、ある程度の下降傾向はあるかもしれません。

つまり、毎日問いかけるだけで安定しそう。何もしないと下がりがち。

ですので、リモートワーク時代のコンディション・マネジメントは、明日からでも、「今日の私の調子(気分)はどう?、〇%くらい?と問いかけていくこと。まずは1か月程度は、試してみる価値はあるはずです!

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