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マインドフルネス実践による、組織EIのシステムループ図(令和三年版)

前回、みんなで実践し続ける会のnoteを書きましたが、みんなとともに実践する意義、価値、可能性をお届けしたすぎて、過去のネタをひっぱりつつ、アップデートしてみました。

令和って、令(0)と和(〇)の2つのループがある感じがして、2021年ではなく、令和三年版としてみました。


組織EIシステムループの原型

約2年前に、ハーバードビジネスレビューEIシリーズ『マインドフルネス』が出版され、記念イベントとして、ヤフーLodgeにてMiLI荻野淳也さんとトークセッションをさせていただきました。

「マインドフルネスが組織と人をどう変えるのか」という大テーマで、データやアンケートをもとにお話する中で、「なるほどー、分かりやすいー」と言っていただいたループ図がありました。

そして、約1年前に『マインドフルネスが最高と人材とチームをつくる』という本に至り、p.213で紹介されていたのも、こちらのループ図です。


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この図が示していることを、順を追って解説です。

まず、左側にダニエル・キムの組織の成功循環モデルがあります。

雑サマリーすると、結果の質は求めたいですよね、いきなり結果を追い求めるのではなく、「関係の質からはじめよ」というモデルです。

ここは疑いなくふまえて、上と右側に新たなモデルを提唱しております。

①マインドフルネス実践によって、
②個人のメタ認知が高まります
③個人のメタ認知が高まると、個人のEI(Emotional Intelligence)が高まります

ここまではスッとくるでしょうか?
すみません、しっくりこない方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、SIY本を読んだり、オンラインSIYを受けたりで、しっくりくるはずです。

④個人のEIが高まると、組織へのメタ認知が高まります

ここは補足が必要そうです。
個人のEIが高まったゆえ、個人の意思決定力が高まったり、リーダーシップを発揮したり、自身の成人発達がすすんだりと、自分だけ良ければいいとはならなくなる、関わっているチームや組織、会社へのメタ認知が高まっていくという意味合いです。

⑤組織へのメタ認知が高まると、組織のEIが高まります。

ここも補足必要ですね。
組織のEIは、一般用語ではなく、造語っぽいですが、組織がもちあわせているEI(Emotional Intelligence)を指しています。

組織のEIって、何なの?と問われたときに、やや強引ながらシステムのループを結び付けると、「心理的安全性」とか「関係の質」と言い換えてもいいかもしれないという仮説により、このWループが成り立ちました。


改良版ポイント

さて、イベントや本出版から月日が流れて、たまーに、このループ図を眺めながら、さらにアップデートできないかしら?と思っておりました。

話題沸騰の『心理的安全性のつくりかた』『ウィニングカルチャー』の本を読んだり、個人事業で研修テーマを打ち合わせしたりで、ハッと気づいた点があります。 そうか、これだったのか。


それをふまえて、令和三年(2021年)の改良版はこちら。

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ん? 一見、変わっていないようにみえるかもしれないですが、2点、大きく変えたポイントがあります。

1、マインドフルネス実践により、組織へのメタ認知への線(しかも太めに)を追加した
2、組織のEI=組織文化を追加した

なぜ、この2点を追加したのか。

太めの線を追加する前のループ図では、「マインドフルネス実践は個人の実践ありき」という暗黙の前提(メンタルモデル)があったようです。

マインドフルネス実践は個人プレイだけではなく、組織での実践(みんなとともに実践する、企業やオンラインコミュニティなど)で、共通言語、共通体験になります。

共通言語はグランドルールになったり、感情のトリセツになったりで、コミュニケーションの前提が成立し、余計なギクシャクなく、みんなの力で大きなインパクトにつながるからです。しかもダイレクトに結びついているので、太めの線を追加することにしました。

私は企業展開にこだわっていたのに、そこがすっぽりと抜け落ちていて、お恥ずかしい限りです。


また、組織のEIに組織文化を追加したのは、関係の質、心理的安全性をさらに別用語でも言い換えできるかな?と思った際に、組織のEIは組織文化そのものだと、中竹さんの記事を読んだためです。

チームの中でどんな時によろこびが共有され、怒りが広がり、苦笑や共感が生まれるのか。こうしたチームの感情の土台にあるのが組織文化です。

さすがすぎる中竹さん。おっしゃるとおりすぎて首がもげます。

この2つの変更点を追加したことにより、「マインドフルネスが組織と人をどう変えるのか」の大テーマにより近づいた気がします。

組織のEIは、空気みたいなものであります。組織のギスギスした空気を吸い込み、ワクワクする空気を吐き出す、空気清浄機のような役割がマインドフルネスかもしれません。

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