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想いの橋を架けた仕事【橋を架ける仕事リレー#1】

交換日記を始めます。

橋を架ける仕事、サークル参加メンバーの舟山です。
サークルメンバー内で、マガジンを作ってみよう、となり今回noteを書かせていただきます。

島根県津和野町で、地域おこし協力隊の任期3年間を終え、引き続き町に残り、行政と民間の間をつなぐような仕事をしています(ざっくりとしか書かないのは、多岐に渡りすぎて一言で説明できないため、、、)。

「橋を架ける仕事」は、オンラインでの定期的な集まりを2年くらいやっていたコミュニティですが、そろそろ新しい動きを作ってみても面白いかもね!ということで、メディア発信いいよね、となりました。

その第一弾として、noteにてサークルメンバーでの交換日記的なことをやってみたいと思います。メンバーが日々感じていることやオンラインの集まりの中でも結構面白いトピックが出てくるので、そんなことを学び的にシェアできたらいいなと思っています。

年度末がハイパー繁忙期の人たちばかり集まるコミュニティなのに、年度末に始めるメディアは果たしてどこまで続くのか。
温かい目で見守りください。

3年半関わったプロジェクトにひと段落つきました。

先日、島根県の江津市というところにある「有福」という温泉街の空き家リノベのお披露目会があったので参加してきました。3年半ほど前に関わり始めたプロジェクトだったので、感慨深いものもありつつ「これってまさに橋架けか?」と思えた出来事もあったので、今回は、このお披露目会で感じたことをお伝えします。

どんな関わり方をしていたのか

2019年の秋ごろから、プロジェクトのコンセプト設計をお手伝いする形で、参画させていただきました。
プロジェクトオーナーは、有福が大好きな2人。その2人が、有福にある空き家をリノベするということで、津和野を中心に活動をしている建築家さんに空間設計の依頼をし、僕はその建築家さんに誘われる形で、プロジェクトに入りました。

プロジェクトオーナーが、どんな経緯で有福と出会い惹かれていったのか。この場所でどんなことを実現させたいのか。
打ち合わせを通して、人柄を知りながら想いの根幹に徐々に触れていき、想いを整理しながら納得のいく言葉を探っていきました。

プロジェクトオーナーの葉柴さん(左)と小堺さん(右)

どんなコンセプトになったのか

想いの整理の中で何度も語られていたことは「有福という場所には、特有のゆったりとした時間がある」というもの。そしてその時間のことを、プロジェクトオーナーの2人は「有福時間」と呼んでいました。

「有福時間を満喫できる場所を作り、有福を好きになって欲しい」

そんな想いを実現するための一つの場所として、有福の中心地にある空き家をリノベする。そこに、どんな機能をつけて、それが町にどういう波及効果を生んで、、、
と、リノベした後の構想までをも強く描かれていました。
そんな彼らの想いを整理するためには、言葉だけでは足りない!と想い、同じく津和野で活動をしているグラフィックレコーダーの方に、依頼をして彼らの想いを、グラフィックに起こしてもらいました。


背景

この絵を元に、プロジェクトメンバーで共通認識を持ち、作りたい空間のイメージをより強固にしていきました。

橋が架かった瞬間に立ち会えた、かも

そんなコンセプトを掲げ打ち合わせを重ね、DIYが始まったのが2年ほど前。月に2回ほどDIYを実施して、近隣の方や大学関係者を巻き込みながら、少しずつ、改修が進んでいきました。

(DIYの過程でオーナーさんが感じた気持ちの変化などを、ラジオ形式で伺いました。全7回)

僕も途中でDIYに参加させてもらいながら、2年以上の歳月をかけ、ようやくお披露目の機会となった先日。
DIYを手伝ってくれた方々も多く集まり、プロジェクトがこれまで歩んできた経緯やここに対する想いが、プロジェクトオーナーの2人から語られました。

その終盤に出てきたものが、下のコンセプト絵。
この場所を通じて実現したいのはこんな状況、を彼らの言葉と一緒に共に紹介してくれました。

この説明を聞いている瞬間、なんだか新たな橋が架かった気がしました。

3年半前にこのコンセプト絵を作った時には、ただプロジェクトメンバーで共有するためだったもの。

それが、年月を経てDIYを通じてたくさんの仲間もできてきました。
今回のお披露目会で、みんなが一堂に会し、改めてこの絵を説明することでプロジェクトメンバー以外にもここで実現したいことの「共通認識」を持ってもらうことに成功したような。プロジェクトメンバーとの間だけに架かっていた彼らの想いの橋が、新たな仲間にも架かったような、そんな瞬間に感じてなりませんでした。

オーナー2人の想いが整理され、言葉とグラフィックで形となることで、この場所が何をしたい場所なのかを一気に理解してもらえたような気がします。

こんな仕事を重ねていけたらいいなぁ。

今回、有福という場所がいいなって思う人が増えて欲しい、という2人のプロジェクトオーナーの想いが、いろんな人に伝播していく場に立ち会うことができて、とても幸せに感じました。

頭の中に描いている想いを他人に伝えるって全然簡単なことじゃない。
けど、ローカルの中には「この地域でもっとこういうことをしたい」って思っている人がたくさんいる。
そんな人たちと、それに共感してくれる人たちとの間に想いの橋を架ける仕事として、今回のようなコンセプト絵を作っていく仕事を重ねていけたら、どんなに幸せだろうか。
そんな仕事をもっとしていきたいな〜と素直に感じた機会でした。

コンセプトの伝え方に悩んでいる方いらっしゃったらぜひ教えてください。一緒に整理して、言葉とグラフィックに変換していきましょ。

次回、書く人

サークル内の年功序列で言えば下から2番目なので、誰を指名するにも勇気がいるんですが、ひとまず一回瀧内さんにお渡ししてもよろしいでしょうかw
メンバー指名した方がおもろいやろか。

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