センスは教えられない
nicoと申します。
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センスとは
同じテーマやゴールであっても、研修担当者によってさまざまなアプローチがあります。
講師のキャラクターや経験によって、語るべきもののストーリーが違ってくるからです。
私たちが研修を行うのは、受講者の行動を変えるためであり、そのためには受講者の感情を動かすことが必要です。
研修は芝居に似ています。
研修デザイナーは脚本家であり、講師は役者と言えるでしょう。
センスって教わったことはないよね
私は研修デザインを行い、時折講師としても登壇しますが、同じ部の他のトレーナーたちに比べたら経験がとても少ないです。
研修デザインの面では、インストラクショナルデザインや行動心理学などを学び、取り入れることで、みんなの経験に追いつこうとしています。
また、最新のアプリや機器に対応した教え方や、あまり他の人がやらない方法をあえて取り入れるなどして、経験の少なさを補っているつもりです。
講師としては、昔芝居をやっていたことが役に立っています。
一番は、自分のしゃべるスピードをコントロールできることです。
原稿量からどのくらいの時間が必要かだいたい押し計ることができるし、このパートは何分間必要かということも感覚で組み立てられます。
でも。
この「感覚」。
つまりセンスって教わったことはないと思うのです。
本読みとダメ出し
ここでいう「本」は台本でもあり、一般的な書籍のことでもあります。
私は昔から本を手放せない子でした。
小説世界に入り込むのが楽しくて仕方なくて。芝居もそれでやってみたくなったようなものだし、今も落語が好きなのは没入できるからというのが大きいと思っています。
それからダメ出し。
芝居の稽古で「今のところ、こういうふうに変えて」と言われるときに、理論的理由が語られることはほとんどありません。
(少なくとも私が関わっていた時代には)
なんとなくこっちの方がいいから、それで変えていきます。
私は稽古後に何故なのかを考えました。
こういうことかな?と思えるときもあるし、よくわからないままの時もあります。
でも、「演出家はそっちの方がよいと思ったんだな」ということは蓄積していきました。
私のなけなしのセンスはそんなことが基になっていると思います。
お読みいただきありがとうございました。
ではでは。
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