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ファイナンシャルプランナー(FP)が読む冊子【FPジャーナル9月号感想②】FPを取り巻く「新しい金融」②

nicoと申します。

よかったら下記からプロフィール記事も読んでやってください。

日本FP協会より届くFPジャーナル9月号についての感想続きです。

今号の特集は「#AI #メタバース #NFT #デジタルバンク……FPを取り巻く『新しい金融』」です。
第1部の「フィンテックの新潮流『新しい金融』を追う」について、昨日はフィンテックにこだわりすぎたので続きの感想を書いていきます。

API(Application Programming Interface)によるソフトウェア同士の連携

例えば家計簿ソフトで銀行残高やクレジットカードの利用状況まで連携され、確認できるのは、APIのおかげです。

私自身は、まだ情報が1箇所に集約されるような事態を自ら作ろうとは思わないのでこういった連携は極力避けていますが、自分の金融情報を管理しきれないと思う方にとっては利便性が高いと思われます。

(同じ理由でアプリのSNS連携は、できるだけしたくありません)

かつてはメガバンクがワンストップで何もかものサービスを提供しつつ、すべての情報を掌握していたものですが、各自求めるアプリの機能もバラバラとなり、高い専門性が必要となるため、1社では対応しきれなくなったのではないでしょうか。

金融は陰に隠れてゆく

既存のサービスに金融が組み込まれる組み込み型金融(Embedded Finance:エンベデッド・ファイナンス)が増加しています。

例えばタクシーアプリ。
以前は「タクシーを呼ぶ」というだけのアプリだったため、支払いはタクシーの車内で行いました。
が、今は事前キャッシュレス決済を選ぶことができ、タクシーの運転手さんとはお金のやり取りをいっさいしないことも可能となりました。

こうなるとお金を使っているという意識も朧になっていくように思います。

パーソナライズが進むことでの懸念

今後は自分に合う自分が必要とするサービスだけが、見えるようになっていくのではないでしょうか。

それはますます便利な反面、自分でサービスを選べなくなり、表に出ていない金融のこと、お金のことが忘れ去られるということにつながります。

金融リテラシーを身につけお金と向き合う層と、お金のことを忘れて過ごしてしまう層に2分されてしまうのではないでしょうか。

わからないから関心が持てない、という方たちに少しでも情報を届けるのがFPの大事な仕事だと感じました。

お読みいただきありがとうございました。
ではでは。

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