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「おかえり」が言いたくて。の裏側

2回目のnoteです。
前回、予想より多くの方に読んで頂けたので、調子に乗って2回目です。
たぶん3回目を書いたらその後見かけなくなると思いますが、書くことがなくなったんだな~とそのまま受け止めて頂ければと思います。人間素直が一番です。(何様)

よく、小さな子供を持つママが、在宅ワークを選ぶ理由として

「子供が帰って来た時に、”おかえり”が言いたい」

というものをよく見かけます。それも結構頻繁に見かけます。

今回は、「在宅ワーク×育児」が本当にハッピーなのか、という話です。

なぜ、「おかえり」が言いたいのか

まず、「おかえり」が言いたいということは、その子はおそらく小学生ですね。
中学生になったら勝手に出て行っていつのまにか帰ってきているでしょう。「おかえり」どころか、「ただいまくらい言ったらどうなの!」と小言を言っているに違いありません。ちなみに旦那さんには「え、帰ってたの?」ではないでしょうか。(決めつけ)

脱線しました。

小学生の、特に低学年のうちは、宿題を見てあげる時間、翌日の準備を一緒する時間がどうしても必要です。
それに何より、子供の色んな話を聞いてあげる時間を取りたいですよね。

ママが外で働いていると、帰宅したらすぐに夕飯の支度・お風呂・片付け・明日の準備…などで、ゆっくり話を聞く時間の余裕も心の余裕もない。

でも在宅ワークなら、ゆっくりおやつを食べながら学校での出来事も聞いてあげられるんじゃないか、と考えていますよね。

「おかえり」が言いたくて在宅ワークを選ぶママの気持ちの本質はそこです。子供と一緒に過ごす時間を、取りたい。

現実はどうだ

在宅ワークでは、確かに「おかえり」は言ってあげられます。

ですが、「おかえり」と言えることをゴールにしてしまうと、私のように現実とのギャップに苦しむことになりかねません。

子供との時間を確保するためには、子供の帰宅時間までに、自分の仕事をスッキリ終わらせておく必要があります。
これが、なかなか、いや、とっても難しい。

「もっと遅く帰ってきたらいいのに」
「せっかく仕事の調子が出てきたとこなのに」

「おかえり~」言っている私の笑顔、たぶん目だけ笑ってない。

在宅ワークの落とし穴

Twitter上では、在宅ワークママのこんな声をよく見かけます。

  • あぁ、もう保育園に迎えに行く時間だ…

  • うぅーもう子供たちが帰ってきてしまう…

  • 仕事が全然終わらない…子供が寝てからやるしかない

私も、もれなくどれにも当てはまる日々を送っています。

在宅ワークでそれなりのお給料をもらうのって、本当に本当に大変です。
最初は慣れないことも多いし、自分で調べて解決しなければいけないことも多々出てきます。
周りの在宅ワークママを見ても、実際にPCの前にいる時間は、請求時間よりも長い、というケースが多いような気がします。

子供との時間を過ごすはずが…

仕事が終わっていなければ、もちろん子供が帰って来てからも仕事を継続します。
宿題?丸つけ?自分でやって!
だんだんそんな気持ちになってきます。
最近は連絡帳のサインすら、息子が自分でやっています。(それはやれ)
タブレット型の通信教育が人気なのは、そこです。親の出番が少ない。

子供との時間を過ごすために選んだ在宅ワークが、逆に子供との時間を削っている。理想と現実とのギャップに落胆します。

これは割とガチなのですが、「おかえり」が言えて子供との時間を取りたいなら、9時-14時とかでパートをした方がいいです。それでも在宅ワークをしたい人へのヒントはプロフにはありません。

子供たちに、聞いてみた

在宅ワークの理想と現実のギャップに落ち込み、悶々とする日々が続きました。
そこで、思い切って我が家の子供達に率直に聞いてみることにしました。
(小3の長男と、年長の男女双子)

「ねぇ~、お母さんが家でパソコンで働いてるとさ、一緒に遊べないしイライラしてるしご飯の時間もお風呂の時間も遅くってそれでますますイライラしてキーッ!ってなるじゃん?それってどう思ってる?」(息切れ)

子:「やだなと思うよ」「うんうん」「そりゃそうや」

私:「え、でも家で働くことはOKなの?」

子:「だって仕事でしょ?仕方なくない?」「お仕事頑張ってるからえらいよねー」

ということでした。(あっさり)

あまりゆっくり話ができないと思っていることについては、

・ご飯の時間に話せてる
・寝る前の布団の中で話せてる

ということで、特に不満はないようでした。(あ、そうなんだ…)

子供たちからすると、家であれ外であれ

「頑張って仕事をしているのはえらい」

と思ってくれているようです。
むしろ、夫の方が在宅ワークに理解が無いのかも?
あらたなモヤモヤが生まれた瞬間です。

在宅ワークには夢がある

在宅ワークを選ぶママには、すごく勉強熱心な人が多いです。
今よりもっとステップアップしていきたい!
そんな前向きで一生懸命な人がたくさんいます。
実際、自分がスキルアップすれば、できることが増えて仕事の幅を広げられます。
その結果、自分が楽しいと思えること、嫌いじゃないと思えることだけに注力できる可能性が広がる。さらに自分の力量で収入を増やしてもいける。
在宅ワークには、夢があります。

だから私は今日も、

「ごめんね、ちょっと待っててね~!」

と言いながら、子供の給食費を、月謝を、誕プレ代を、将来の教育費を稼ぎます。

働くことが愛なんだと、いつかわかってもらえるように。

Twitter:https://twitter.com/nico_wasake








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