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ちょっと心揺さぶられた


「生まれてきてごめんなさい定食」 村崎羯諦むらさき・ぎゃてい(著)

5分で読める!

世にも奇妙なグルメ短編集。

予想外のところからやってきて

どこに着地するかわからない。

脳内が混乱して

なぜか癖になる――。

そんな病みつきグルメを召し上がれ。


ふらっと立ち寄った定食屋にあった
『生まれてきてごめんなさい定食』。

どんな定食なんですかと
店員に尋ねたら……?
日常の一コマににじむ人生
の片鱗は――?
(「生まれてきてごめんなさい定食」)


自分にとって母の味といえば、
幼いころ食べた手作りカレー。
辛いだけでなく
どこか舌がピリッと痺れるような
味にはおぞましい秘密が……。
母の思いを知ったとき
主人公は――。(「母親のカレー」)


女性の一人暮らしには
若干広めなはずの1LDKは狭い。
なぜなら大きな虎を
飼っているから。
春奈と虎次郎の一風変わった
共同生活は衝撃の
結末を迎える――。
(「プリーズ・イート・ミー」)


ずっと海を旅していた風は
磯の匂いがするし、
住宅街の隙間を
吹き抜けるのが好きだった風は、
雨に濡れた夏のコンクリート
の匂いがする。
風が、長い長い一生を終え、
最期の時間を過ごす場所、
そして出会う風の
看取り人とは――。
(「空の底で祈る」)


「こんにちは。
すっかり秋も深まり、
木曜日が美味しい季節が
やってまいりました。
というわけで、今週の
『らくらくKitchen!』では――」
木曜に放送される
一風変わった人気料理番組
で起きた事件とは?
(「木曜日が美味しい季節」)

Amazon

プリーズ・イート・ミー」
そんなこと言わないで!

幸福な王子とか、
フランダースの犬
を思い出して泣ける………。

世にも奇妙な物語
予想外なところで
終わる。と言う
レビューを思わず
読んでしまってちょっと
泣けた。


musik mach frier
音楽は自由にする
(新潮文庫)坂本龍一



「(YMO結成の瞬間)
細野さんの家に幸宏とぼくとが招かれて、
3人でこたつに入って、
こたつの上にはみかんがあって、
おにぎりが出されました」

「そこで細野さんが、
大学ノートみたいなものを
出してきてパッと開くと、
富士山が爆発している
絵があって、〝400万枚〟
とか書いてある。
〝イエロー・マジック・オーケストラ〟
という名前も書いてあった」

「バンドに誘われたからといって
ワッと飛びついたりはしなかった。
〝個人の仕事を優先したいんで〟
〝でもまあ、
時間あるときはやりますよ〟
というようなことを言いました」

「(あまり売れなかった
ファースト・アルバム)
〝こんなに冷たい音楽は
受けるわけない〟
なんて言われた。
でもそう言われてがっかりする
というわけでもなくて、
〝なるほど、
これが冷たい感じに聴こえるのか、
面白いな〟と思ったりした」

「ぼくには思いつかないような
アイディアとか、
フレーズとか、
音色とかリズムとか、
そういうものが2人から
ポンポン出てきて、
それを毎日体験できるのは
とても刺激的でした」

「(YMOが社会現象に)
それまで〝無名でいたい、
前に出たくない〟
と思って生きてきたのに、
気がついてみれば、
道を歩いているだけで
指を差されるような
人間になっていた。
それはまったく予想外のことで、
本当に困りました」

「状況への憎悪は、
やがてYMOへの憎悪に
つながっていきました。
〝俺はこんなつもりじゃなかった、
YMOが俺をこんなふうにした〟
と」

「(YMO再結成)
若いころはいろいろうまく
いかなかったけれど、
年を取ったからこそ、
また2人と一緒に音楽が
できるようになった、
ということかもしれない。
だとしたら、
年を取ってよかったと思います」

「(エナジー・フロー)
さらさらっと5分ぐらいで
作ったピアノ曲で、
ポップかどうかということは
何も考えず、
ただ書いた曲ですが、
これは160万枚売れた。
何も考えないで作ったものが
一番売れちゃうんですから。
どうして売れたのかは、
いまだにわかりません」

YMOの略が
「YELLOW
MAGIC
ORCHESTRA
(イエロー
・マジック
・オーケストラ)」

私恥ずかしながら、YMO
YELLOW
MAGIC
ORCHESTRA

の略であることを
最近坂本龍一さんが亡くなられて
初めて知りました。
勝手にグループの頭文字
だと思っていた。
と言う恥ずかしさ(汗
と、失礼さ(汗

音楽が好きだったんだなぁ
と思わさせてくれる
レビューに感慨深くなりました。

………………
自己紹介
noteがスキ❤️になってきた。より

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