見出し画像

天才は、どのようにして生まれ、育まれたのか。

『銀河鉄道の父』を
読みました。
門井慶喜著の感動的な
作品であり、
宮沢賢治の生涯を
その父・政次郎の
視点から描いた意欲作です。
宮沢賢治という
詩人・童話作家としての
天才がどのようにして
生まれ、育まれたのか、
その過程を
丁寧に紐解いています。


銀河鉄道の父
門井 慶喜 (著)

数多くの傑作を残した
宮沢賢治とその父・政次郎との
究極の親子愛を描いた
第158回直木賞受賞作。

☆☆☆☆☆

待望の映画化!
2023年5月5日(金・祝)
全国公開!!


主演:役所広司
出演 : 菅田将暉
森七菜 豊田裕大
坂井真紀 / 田中 泯
監督:成島出
主題歌 : いきものがかり

☆☆☆☆☆

宮沢政次郎の長男・賢治は、
家業の質屋を継ぎたがらず、
適当な理由をつけては
金の無心をするような困った息子。
政次郎は厳格な父親であろうと
努めるも、
賢治のためなら、
とつい甘やかしてしまう。
やがて妹・トシの病気を機に、
賢治は物語を書き始めるが――。
後に国民作家となる天才
・宮沢賢治の生涯を、
父の視点から活写する。

究極の親子愛を描いた傑作。

銀河鉄道の父
門井 慶喜 (著)
Amazonより

明治29年(1896年)に
岩手県花巻に生まれた
宮沢賢治は、
昭和8年(1933年)に
この世を去るまで、
数多くの詩や童話を
生み出しました。
その背景には、
質屋を営みながらも、
息子の才能と個性を
見守り続けた父・政次郎
の存在があります。
政次郎は、地元の名士として、
また熱心な
浄土真宗信者としての
顔を持ちながら、
賢治の独自の信仰への
目覚めや創作活動を
支え続けました。

この作品は、
子煩悩な父親の目を通して、
息子の成長と葛藤、
そして家族の絆を
描き出しています。
宮沢賢治の生家は、
富裕な質屋であり、
長男である彼が本来なら
家を継ぐ立場にありました。
しかし、
賢治は学問の道を進み、
後には教師や技師として
地元に貢献しながら、
自身の創作活動に
情熱を注ぎ続けました。

父・政次郎は、
その息子の選択を
尊重しつつも、
時には信念の違いから
衝突することも
ありました。
特に、浄土真宗信者である
政次郎に対して、
賢治が独自の信仰に
目覚める場面や、
最愛の妹トシとの
死別といった出来事は、
家族にとって大きな試練
となりました。
しかし、
それらの紆余曲折を経て、
親子の絆は一層深まり、
賢治の創作に対する情熱も
揺るぎないものと
なっていきます。

この書籍を通して、
父と子の憤りや葛藤、
そして深い愛情が
痛いほどに伝わってきます。
政次郎の息子への深い愛情と、
その愛情が時に厳しさや苦悩
として表れる様子に、
心を揺さぶられました。
また、
賢治の生き様に触れることで、
彼が生きた時代や地域の風土、
そして家族の絆の大切さを
改めて感じさせられます。

著書は、宮沢賢治という
偉大な作家を支えた
父親の物語であり、
親子の愛と葛藤、
そして成長の物語です。
感動的であり、
心に深く残る一冊です。
ぜひ、多くの人々に
読んでいただきたいと思います。

Kindle版

Audible版

30日間無料
オーディブル登録はこちら

👇

プライム会員限定
3ヶ月無料キャンペーン
👇

………………
自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

#私の本棚
#本
#読書
#勝手にオススメ本
#オーディブル
#銀河鉄道の父
#門井慶喜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?