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12年間勤めた会社を辞めて豚丼を作ることにした理由

 昨日、12年間働いた会社を辞めた。

 自慢じゃないが、サラリーマンの聖地・新橋に本社のある大手企業だった。名前を聞けば、この国の人なら誰でも知っている企業だ。

 自慢じゃないが、と言う時はたいてい自慢だが、今回は本当に自慢じゃない。なぜなら、自分は「一流企業だ」とか「給料がいい」とかそういうことに価値を見出せない人間だったから。だから、会社を辞めた。本当に自慢したいなら辞めたりしない。

 辞めて何をするか。それを考えた時に、愕然とした。自分に「スキル」と呼べそうなものは何もなかったからだ。資格もない。あるのは、基本的なビジネススキル(WordやExcelを使えるとか、営業経験があるとか)だけだ。そんなものは12年もサラリーマンをやっていれば誰でも身に付くもので、もはや強みとは言えない。

 考えた挙句、キッチンカーで豚丼を作ることにした。大手企業を辞めて、車で豚丼を売る。小学一年生の娘を抱えた30代半ばのサラリーマンである自分にとっては大きな決断だった。だが、いまやらなければ後悔するだろうと思った。

 これまでの飲食店の経験と言えば、大学時代のアルバイトくらいだったが、自分の店を持つことは私の二番目の夢だった。「店」というか「車」だけど、まずは一歩を踏み出そうと決心した。

 ちなみに一番の夢は小説家になることだ。いまでもそれは変わらない。だけど、いつまでも夢ばかり見てるわけにはいかない。「夢で飯は食えない」というやつだ。

 「努力すれば叶えられる夢」と「努力しても叶えられないかもしれない夢」の間には決定的な違いがある。だから私は二番目の夢を仕事にすることにした。一番目の夢は、まだ夢のままだ。

 この記事はいわゆる「How to」の類ではない。なぜならまだ成功していないから。成功するかもわからない。ちなみに私はハウツー本が嫌いだ。胡散臭い。「好きなことだけやって月収100万円を稼ぐ方法」 1500円の本に書いてあることを実践して月収100万円稼げるなら、いまごろあなたの本はミリオンセラーで月収100万円どころなわけがない。

 このマガジンは、ハウツー本ではなくただの日記だ。できるだけリアルタイムで、ただのサラリーマンがフードトラッカー(海外ではキッチンカーのことをフードトラックと言うらしい)になる道のりを記していきたい。

 個人事業主として少しでもリスクを取り除くために、ほかの事業にも取り組みたいと思っている。ネットビジネスとか、記事ライティングとか。

 このマガジンは次のような方にぜひ読んでほしい。

・諦めきれない夢がある人
・いまの人生になんとなく納得がいってない人
・脱サラしたいけど、自分には無理だと思っている人
・フードトラックに興味がある人
・私のことを応援したい!という心優しい人

 なお、ある意味一番大事なことを最後にお伝えすることになり恐縮だが、次回以降のnoteは有料にするかもしれない。ちょっと待った! ブラウザの戻るボタンを押すのはちょっと待った!! 「なんだよ、ここまで読ませておいて有料かよ!」と言いたい気持ちはわかる。私でもそう思う。

 ただ、今回の記事はこれまでのふざけた記事とは違い、かなり自分のプライベートな部分に突っ込んだ内容であり、誰にでも話せることではない。冷やかし半分では読んでほしくないのだ。万が一知り合いに見られると恥ずかしいのもある。

 でも、この記事が助けになる人もきっといると私は信じている。一歩踏み出せるかどうかなんて、きっかけとタイミングだ。そのきっかけやタイミングにこの記事がなればいいと思う。

 一記事150円、マガジンで500円でどうだろうか。フードトラック事業が軌道に乗るまで(乗るかどうかわからないし、乗るとしても一年はかかると思う)は少なくとも週一くらいでは書いていきたいと思う。たぶん、100記事くらいにはなると思う。500円で100記事、一記事5円なら万が一役に立たなくても訴えられることはないだろう。

 例によって所々ふざけてしまったが、自分と同じような境遇にある人の助けになりたいと思うし、もっと単純にそういう人と夢や将来の話をしたいと思う。マガジンにお金を出さなくても、Twitterで話しかけてくれてもいい。

 少しでも多くの人に影響を与えられる人間になりたい。それが私が小説家を目指す理由でもあるから。


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