Nico
34歳・一児の父が脱サラを決意してからの日々を(ほぼ)リアルタイムで綴ります。
好きな言葉について話します。
本や映画の感想……と見せかけて、思いついた他のことを気ままに綴っていきます。
趣味のランニングに関する話。
自作の小説・詩など
おそらく本当は最初の投稿で書くべきだったと思うのだが、私が好きなものについて話したいと思う。「何が好きか」というのは、「どういう人間か」とほぼ同義だと私は思っているからだ。「あなたの長所は何ですか?」と訊いて「物事を俯瞰的に捉えられることです」と答えられるよりも、「好きな音楽は何ですか?」と訊いて「ヘビーメタルです」と答えられた方が、その人がどんな人間なのか想像しやすい。ちなみに私はロックは好きだが、ヘビメタは好きではない。 ちなみに、一般的な自己紹介を先にしておくと、
会社を辞めて12日が過ぎた。あっという間だ。 私はいまこの記事を大宮から横浜へと向かう電車の中で書いている。今日は購入した中古の軽トラが午前中に納車されたので、その足で埼玉に向かった。中古のスズキ・キャリィは埼玉のとある場所でキッチンカーへと生まれ変わる。 電車に揺られながら、「自分は電車を降りて歩いているんだな」とふと思った。例えるなら、サラリーマン時代は電車に乗っていたような感覚だった。その電車が各停なのか特急なのか、地上を走っているのか、それとも地下だったのか
昨日、12年間働いた会社を辞めた。 自慢じゃないが、サラリーマンの聖地・新橋に本社のある大手企業だった。名前を聞けば、この国の人なら誰でも知っている企業だ。 自慢じゃないが、と言う時はたいてい自慢だが、今回は本当に自慢じゃない。なぜなら、自分は「一流企業だ」とか「給料がいい」とかそういうことに価値を見出せない人間だったから。だから、会社を辞めた。本当に自慢したいなら辞めたりしない。 辞めて何をするか。それを考えた時に、愕然とした。自分に「スキル」と呼べそうなもの
9月のある日。秋晴れの空を新千歳空港に降り立った。 目的はただ一つ。人生初のオフ会なるものに参加するためだ。お会いすることになっているのは空条浩さんとそうまさん。noteや小説投稿サイト「カクヨム」で知り合った北海道出身・在住のお二人だ。 お二人ともかねてからSNS上では交流があったが、「お酒でも飲みながら創作談義でもしたいですね」「いいですね」「そしたら私、写真係やります」といった感じで、気づいたらトントン拍子でその日を迎えていた、そんな感じだ。 同郷の創作仲
2019年9月15日、午前8時45分。 まだ青緑が目に眩しい神宮外苑いちょう並木の下で、30名のランナーが号砲を待っていた。東京オリンピック出場を賭けたMGC男子のレースである。 MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)とは、昨年8月の北海道マラソン以降、いくつかの国際レースで厳しい条件をクリアした選手だけが出場を許されるオリンピック選考会である。上位2名に出場権が与えられるこのレースは、ほぼ「一発勝負」と言ってよい。 逆に言うと、ほかのレースでどんなに傑出
「もう一杯くれ」 リカルドが虚ろな目で言った言葉に、バーテンダーは微笑とともに眉をひそめた。明らかに飲みすぎていた。 「飲みすぎじゃないのか?」 そう声を掛けたのはバーテンダーではなく、その時に店に入ってきたザックという名の若い男だった。リカルドがちらりと目の端だけで見やる。 「まだ宵の口だ」 「時間の話をしてるんじゃない。グラスの数のことだ」 ザックが隣のスツールに腰を下ろす。置かれたジン・ロックを、リカルドよりも早く手にした。 「代金はこいつに付けてくれよ」 舌打
久々のランニングに関する投稿だ。今回は私が実際に走っておすすめしたいと思ったランニングコースを紹介したい。 しかし、どうだろう。いまだかつて「東京湾」にフォーカスしてランニングコースをおすすめした記事があっただろうか。私がGoogleで「おすすめ ランニングコース 東京湾」で検索したところ、一件も出てこなかった。「東京のおすすめコース10選」とか「東京湾一周ラン」みたいのはある。だが、東京湾というメッシュで複数のコースを取り上げているサイトはない。 つまり需要がない
汗が落ちる。歓声が木霊する。それは耳鳴りに近い。 ドラムが爆発する。「休むのは、すべて終わった後だ」 ゆっくりと立ち上がり、ぼんやりと明るい雨空に叫ぶ。 歓声が膨れ上がる。雨が顔に打ち付ける。 会場が揺れる。ベースが重なり、ギターが追いかける。悲鳴が混じる。 喜び、怒り、悲しみ、憎しみ、憧れ、絶望。すべての感情が昇華する。 ほとんど狂気だ。静かな狂気だ。 その中心を駆け上り、力の限り、飛んだ。 * * * * * ギターをケースにしまい、立ち上
裏稼業として人の記憶を取引する「店」で働く銀行員の良平と漫画家志望の健太。神出鬼没のシンガーソングライター・星名の素性を追うことになった悪友二人組は、彼女の過去を暴く過程で医者一家焼死事件との関わりと、星名のために命を絶ったある男の存在を知る。調査を進めるごとに浮かび上がる幾多の謎。代表曲「スターダスト・ナイト」の歌詞に秘められた願い、「店」で記憶移植が禁じられた理由、そして脅迫者の影――。謎が謎を呼び、それぞれの想いと記憶が交錯し絡み合うなか辿り着いた、美しくも残酷な真実と
「皆様、ただいま飛行機のドアが閉まりました。携帯電話は、電源をお切りいただくか、フライトモードにお切り換えください」 聞き馴染んだそのアナウンスに、清司は携帯をフライトモードに変更した。やがて機体がゆっくりと後退し始める。 「見て! 手、振ってる!」 後ろのほうで男の子の声がした。窓の外に目をやると、整備士が並んでこちらに手を振っていた。ゴールデンウィークの機内は、どこか華やいでいる。 「ねぇ」と隣の席の和美が乾いた声で呼びかける。 「うん?」 「どうして、携帯電話
突然だが、前回書いた「趣味にランニングをおすすめする5つの理由」という記事が編集部のおすすめに選ばれた。「編集部で話題です!」とポップアップが出た。 もちろん、始めたばかりのユーザーの記事をピックアップすることで、ユーザーの定着をはかろうという編集部の意図は百も承知だ。それをわかったうえで、私はここぞとばかりにランニングに関する記事を連投しているのだ。知らずに乗せられるのと、知ったうえで乗るのは雲泥の差だ。天と地ほど違う。月とすっぽんくらい違う。DaiGoとDAIGOく
ちょっとキャッチーなタイトルを付けてみた。3つだと「それしかないの?」ってなるし、あまり多いと「あれ、一つ目って何だっけ?」となるので5つにする。おすすめはするが、この記事を見て誰かがランニングを始めても私には何のメリットもないので、私が感じたデメリットについても正直に書きたい。 なお、私はプロのインストラクターでもなんでもないので、これから書くことはすべて私の個人的な感想と認識によるものだ。テレビショッピングで小さく表記される注釈と一緒だ。 1.やせる いきなり
突然だが、自分が好きな言葉について書こうと思う。思いつくままに書いて、いくつか溜まったらまとめのページを作ってみるのもいいかもしれない。 「ジョン・レノン」「想像」と言えば、この曲。この記事はちょうど「Imagine」一曲分の長さです。(たぶん) Reality leaves a lot to the imagination. ――John Lennon 物語を書くうえで、私の心の拠り所となっている言葉。でっかくプリントアウトして部屋の壁に貼ってあるくらいだ。(
もたもたしていると本題に行きつく前に結構な分量になってしまうことを前回学んだので、今回はさっそく本題に入る。いきなり試合だ。ウォーミングアップは試合会場まで走ってくればいい。 最初に巨人の肩の上に立ったのは誰か (見出しを付けることを学んだ) 田中泰延さんの著作「読みたいものを、書けばいい。」の第三章「どう書くのか」の中に「巨人の肩に乗る」という項目がある。 ここで文章を書くことにおいて「巨人の肩の上に立つ」とはどういうことかを述べても本書の内容をなぞっているだけ
記念すべき二回目の投稿だ。 記念すべき一回目の投稿で少し書いたが、田中泰延さんの著作「読みたいことを、書けばいい。」を読んだところ非常に面白かったので、今日はこの本について書いてみたいと思う。 が、ここで一つの難問が発生する。この本はタイトルのとおり、「どのような心構えと方法をもって文章を書くべきか」という「文章術」について書かれている。つまり、「文章術」の本を読んで、その感想を文章で伝えることになるのだ。学んだことを活かさなくてはならない。味方が取りやすいパスの仕
小説家を目指している人は五万といる、はずだ。自分も含めて。カクヨムで投稿を始めて、Twitterで物書き仲間と繋がるようになって、そう感じる。しかも、みんな本気! 熱い! 暑苦しい! もしかすると、いまこのノートを読んでくれているあなたも、そんな松岡修造みたいな人かもしれない。もしそうなら聞きたいことがある。 「本屋は好きか?」 (noteってEnterキー押すと、自動で空行入るのか?) (あ、Shiftを押すと入らないのか) なんか、余計なツイートを挟んでしまっ