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【感想】★★★「論語と算盤」渋沢栄一

評価 ★★★

内容紹介


道徳と経営は合一すべきである。日本実業界の父、渋沢栄一が、後進の企業家を育成するために、経営哲学を語った談話録。論語の精神に基づいた道義に則った商売をし、儲けた利益は、みなの幸せのために使う。維新以来、日本に世界と比肩できる近代の実業界を育てあげた渋沢の成功の秘訣は、論語にあった。企業モラルが問われる今、経営と社会貢献の均衡を問い直す不滅のバイブルというべき必読の名著。

感想

日本の商業界の父である渋沢栄一の哲学の基礎となっている論語と自身の最大の成功である経営を結びつけて説いている。
難しい表現も多く、読み進めるのが結構大変かもしれないが、とても為になる多くの事が語られている。
基本的に人道を説いており、道徳と商売という相反するとも思える事が、実は密接に関わっている、というよりも道徳的に経営をするべきだといいう事らしい。
「人の為にならない商売は無意味」
「出来るだけ多くの人と会え」
「世の中、逆境も順境もない」
「一時の成功や失敗は、長い一生から見れば残り滓のようなもの」
など、読み進めるのが億劫ではあるが、意外と身に染みる。
やはり、人間として生まれた以上は、社会に貢献しなくてはと思わせてくれる。
起業した人やブラック企業で働くサラリーマンは一度読むのをオススメする。
ただ、面白くはない。

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