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【感想】★★★「新選組血風録」司馬遼太郎

評価 ★★★

内容紹介


全15編からなる新選組にまつわるオムニバス。
勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛に、その治安維持を任務として組織された新選組。騒乱の世を、それぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちを鮮烈に描く。

感想

話し毎に主人公が変わり、無名隊士でも魅力的な人物がいた事を知る事が出来る。とは言っても、土方歳三と沖田総司の人間的魅力がずば抜けている事も改めて知れるでしょう。
近藤勇と養子である近藤周平との馴れ初めの話や愛する家族を得たばかりに破滅していく素朴でありながら一目を置かれていた隊士のエピソードなど読みごたえはあるものの、読後感が乏しい。
土方歳三をフィーチャーした名作である『燃えよ剣』へのステップとしては良い作品。
新選組好きや幕末好きにはそれなりに楽しめるが、それ以外の方は全く面白くないかも知れない。


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