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羨ましすぎて泣きたくなるからとにかくパソコンのキーボードを叩きまくった。

羨ましい。

美人な人。スタイルが良いクラスメート。
お金持ちなあの子。季節のイベントを余すことなく楽しむ友人。友達と出かけた写真をSNSにあげるあの人。私よりおもしろい文を書く人。

いいなと思う。羨ましいと思う。
私もそうだったら良いのにと、私もそうなりたいと強く強く思う。

もし私がそうだったら、どんなに気持ちが良いか想像する。
もし私がそうだったら、自分のやりたいことを片っ端からやって、着たい服を全部買って全部着て、行きたいところに行って、ベッドに倒れ込んで寝てしまいましたってくらいまでやりたい。

羨ましいと思うあの子のSNSを開き、ずっと昔までさかのぼる。
いいな、羨ましいな、私もこうだったらいいのにな、羨ましいな。

置かれた場所で咲きなさいと、その通りだとは思うけれど。
置かれた場所がハードモード過ぎて別の場所に行きたくなることはありませんか。

他人を羨ましいと思う。
その場所に私も立ちたいと思う。

羨ましい、が積み重なる。
羨ましすぎて泣きたくなるけれど、涙は出てこない。泣いても、私は美人にもスタイルが良くもお金持ちにもなれないし、あの子も私のようにはなれない。

羨ましすぎて泣きたくなるからとにかくパソコンのキーボードを叩きまくった。
羨ましいも、悔しいも、どうしようもない気持ちも、悲しみも、嬉しいも楽しいも、全部全部文字にする。それでも私は美人になれないし、スタイルが良くはならないし、お金持ちにもなれない。

けれどとにかく文字にする。
文字にすると自分が自分であって、他の人は自分ではなくて、私が生きる意味とか理由とかよくわかんないけれどとにかく私はこうして生きるんだなと感じて、羨ましすぎて泣きたかったけどもう涙も何もかも全て文字になりましたって状態になる。

それでも羨ましいって気持ちが消滅することなんてなくて、私よりもおもしろいnoteを読んでおもしろい、悔しい、羨ましい、私もこんなにおもしろい文を書けるようになりたいって思って、またキーボードを叩く。SNSを開いて、ムキーッってなって、また文を書きまくる。感情が高ぶって、言葉があふれまくる。言ってることなんてしっちゃかめっちゃかなんだけど、なんかもう、そうなってしまった。

誰かに認められたくて、ほめられたくて、可愛いとか好きとかおもしろい文書くねとか評価されたくて、泣きたくなって、文を書いてると楽しくてたまらなくて、とにかく文を書く。

ちなみに、好きな作家は群ようこさんです。

ちょろい女子大生の川添理来です。