頑張ることがデフォルトとは
大学のカウンセリングセンターに電話した。
話している途中、私は泣いてしまった。
ここ最近気分の落ち込みがひどく、自分でもどうすればいいのかわからない。
楽しいときは楽しくて、卒業後こんなことしたいなって考えたり、友達と冗談を言い合ったり、恋人とも普通に過ごせている。
でも、ひとつひとつの失敗や他人からの失望をすごく気にするようになった自分がいる。コロナで実習の予定が変わり、学校には行けなくて、スケジュール管理が上手くできなくて、自分をコントロールしてタスクをこなしていくことに難しさを感じる。
先生を失望させてしまったり、迷惑をかけたり、狂った予定がもっと狂ったりして、そのたびに自分はだめな人間だと感じる。
実習、院試、卒論、そして単位と課題と、バイトもあると思うと焦ってしまう。ちゃんと頑張らなきゃ、というプレッシャーが重い。
友人や恋人に相談すれば励ましてくれるだろう。でも彼らが私の代わりに実習に行ったり、卒論を書いたりしてくれるわけじゃない。結局は私が頑張らなきゃいけないし、私がやらなきゃいけないし、そういう意味では人はどこまで行っても孤独な存在なのだと思うようになった。
まとめて言えば、疲れたんです。と言うとカウンセラーの人は優しくうなずいてくれた。
カウンセラーの方は、「できなかったことを考えすぎている、一日の中で上手くいったこと、やれたことに目を向けてみよう」とか「タスク管理は自分にあったやり方を見つけてみよう」と言ってくれた。
そして「頑張ることがデフォルトになっているね」と言われた。
この言葉が心にへばりついている。
とても、つらい。
頑張らないと評価はなくて、良い成績を取ったり、何かを続けたり、真面目に勉強したり、つらくても逃げずに向き合ったり、そうして常に頑張ることが当然だと教えられたし、そうだと信じていた。
頑張る以外にすることなんてないと思う。
休みたくても、プレッシャーに負けそうでも、涙が出ても、頑張らなきゃいけないと思う。
カウンセリング中は「頑張らないのも大事かも」と思えたけれど、時間が経つとわからなくなってきた。
頑張ることに疲れたけれど、でもやめることなんて出来ない。そもそも世間一般の「頑張っている」レベルに私が達しているのかわからない。
よくわからなくなったからおやつにコンビニでアメリカンドッグを買った。
レンジで温めてくれて、マスタードが美味しかった。こうやってケロッと気分が変わるから、常に落ち込んでいるわけではない。
タスク管理の方法を改善してみようと思う。
涙はふいて、レポートを書こうと思う。
きっとまた泣いちゃうだろう。やめたいな、もうだめだって思って、落ち込むはず。どうしようもない、抜け出せない。
秋学期もオンライン授業になった。
「秋もオンラインだったら病むね」と友達と言っていたら本当になってしまったのでやばい。
noteを書いているうちに楽になってきた。短歌でも書こうか。
またね。
ちょろい女子大生の川添理来です。