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帰省して考えた家族のこと

久しぶりに年末年始に帰省した。
母は1年近く付き合っている彼氏(かなり年上)がいて、よく家に遊びに来ているようだった。テレビ電話で話したことがあったから顔は知っていたけれど、実際に会ったことはなかった。

年越しは別だったけれど、年末と年始に家に来て、一緒にご飯を食べたり買い物に行ったりした。私が東京に戻るときも駅までお母さんと妹と一緒に見送りに来てくれた。

お買い物に一緒に行ったときは、母と私と妹が一生懸命に服を見ているのを遠くで待っていたり、私が「このコートどう思う?」と聞いたら「もこもこだねえ」と返してきた。一緒に家で過ごしているときは、家に馴染んで、飼っている文鳥とも仲良くしていた。おしゃべりしても面白いし、全然嫌な人じゃないなと思った。

何より、母が一緒にいて楽しそうにしているのが嬉しかった。父がいたときは、静かで会話もなく、デートなんて皆無だった。だから母が料理したりご飯を食べたりスーパーに買い物に行ったり、そういう日常を2人ですることに意味を感じているのを見て、安心した。

もし2人が結婚しても、それでも良いなと思った。
お父さんとは呼べないかもしれないけれど、母を大切にしてくれて、母が楽しそうで、嬉しそうで、笑っていてくれたら、それで良いなと思った。

アルバイト先のパン屋は、毎年従業員の誕生日にプレゼントを選ばせてくれる。それを私はいつも実家に送っているのだが、今年は母と母の彼氏が一緒に楽しめるように、赤ワインとチーズのセットにした。母の大切な人は、大切にしたいと思っているから「大切な2人で楽しんで」と送ると、母がその言葉に喜んでいた。

家族とか、血縁とか、いろいろあって窮屈に思うこともある。けれど、大切な人という考え方をしたら、すごく心が穏やかになる。自分もこれから家族が出来たり、自分以上に大切な人と一緒にいることになると思う。楽しく、幸せに、笑って過ごせたら良いな。

ちょろい女子大生の川添理来です。