手紙

タケシ、元気ですか？母は元気です。
大学生活は楽しいですか？ご飯はちゃんと食べていますか？
新しい場所で、新しいことを始めると、初めはなかなか慣れないと思います。

友達はできましたか？
できてもできなくても、楽しく過ごしていたらいいなと思います。

母はあなたが意識する前から、ずっとあなたと共にいました。
楽しい時も、苦しい時も、悲しい時も、嬉しい時も。
ともに喜び、共に泣きました。

辛いこと、苦しいこと、いろいろあったと思います。
でも、それも思い返せばすべて笑える思い出話になっているのではないでしょうか。

大学を卒業して社会に出る時、自分は何になればいいのか、自分は何者なのか、そんなことを考えたりすると思います。

周りを見ると、みんな必死に何かになろうとしていて、一生懸命何かを手に入れようとして、そんな姿を見ていると、自分も「何かやらなきゃ。頑張ってやらなきゃ。」という気持ちになるかもしれません。

周りと比べて焦ったり、自分はなにもできないと落ち込んだり・・・

母はそれもいい経験だと思います。

でも、あなたに忘れないで欲しいことがあります。
それは、あなたの世界はあなたの思いでつくられているということ。すべては自分次第なのです。

あなたは何にでもなれるし、体験したいことはなんでも体験できます。

こんなにいろんな人がいるこの世界、人と同じでなければいけないなんてことは全くありません。むしろ、みんな同じ経験しかしないなんてつまらないよね。

だから、ありのままの、そのままのあなたでいてください。

あなたの経験は私にとっての財産です。

（ん？これ、本当に母親からの手紙か・・・？）

（お、続きがあるぞ。。。）

もうそろそろ、私があなたの母でないことに気がついたかもしれません。
私はあなたの生物学上の母ではありません。

では誰か？

私のことを「神」と呼ぶ人もいます。「愛」や「いのち」という人もいます。「全体」や「それ」とも言われます。

まあ、呼び方はなんでもいいです（笑）

私は、母のような存在であり、また父のような存在であり、そして実はあなた自身です。

だから、この手紙は、あなたからあなたへのメッセージです。